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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

研究支援

地域研究コンソーシアム

設立報告(2004年10月)

さる2004年4月26日、KKRホテル東京において設立集会が開催され、地域研究コンソーシアムが発足しました。2004年10月までに、地域研究に関心をもつ大学附置研究所や研究センター、大学共同利用機関、大学院研究科や学部、21世紀COE拠点形成プロジェクト、NGOや学会など全国の56の組織が参加しています。発足からほぼ半年が経過し、コンソーシアムの活動もようやく軌道に乗り始めました。まず「地域研究による「人間の安全保障学」の構築」と「グローバル化時代の新地域形成」という2つのアンブレラ・プロジェクトを推進するために公募研究を立ち上げました。また組織や既存のプロジェクトを越えた研究連携を促進するために「交流支援プログラム」を募集しています。地域研究の成果を社会に還元するために移動公開講演会の計画を進めています。さらに地域研究の面白さや大切さをこれからの社会を担う世代に伝えるためにニュースレターを発行し、広く図書館や教育組織に配布すべく準備を進めています。今後は教育や情報資源の相互利用についても具体的なプログラム作りを進めていく予定です。参加組織にとって、そして地域研究に関心をもつ人々にとって地域研究コンソーシアムをより実りのある組織としていくために、みなさんからアドバイスをいただければ幸いです。

活動報告(2005年10月)

2年目を迎えた地域研究コンソーシアムは、萌芽的ではありますが実質的な活動を展開し始めています。7月9日には、地域研究コンソーシアム・シンポジウム『新しい地域研究の方法を求めて−地域の形成と変容のメカニズム』を北海道大学学術交流会館において開催しました。これは、地域研究コンソーシアムと国立民族学博物館地域研究企画交流センター、北海道大学スラブ研究センター、京都大学東南アジア研究所、21世紀COEプログラム「現代アジア学の創生」、21世紀COEプログラム「スラブ・ユーラシア学の構築」の主催による学際的、地域横断的な試みです。このような意見交換の積み重ねを一つの突破口として、次の地域研究を切り開いていかなければなりません。また4月9日には、社会連携研究会が『緊急支援から地域復興へ−インド洋地震・津波災害と地域社会』を上智大学中央図書館において開催しました。これは緊急支援に携わった研究者やNGOメンバーの報告をもとに、実務家と地域研究者の機動性・柔軟性のある連携・協力関係の構築に向けた試みです。これも次の地域研究に向けた重要な第一歩です。さらに、教育・次世代育成や研究資源の共有化のための組織横断的な活動も始っています。新たな地域研究の展開に向けて、コンソーシアムという土壌から少し芽が出てきたような気がします。