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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

研究プロジェクト

グローバルCOEプログラム

概要

「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」

東南アジア研究所が、アジア・アフリカ地域研究研究科、地域研究統合情報センター、生存圏研究所などとともに申請していたグローバルCOEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」が採択され、その活動を開始しました。期間は平成19年度から23年度までの5年間です。

この拠点は、自然生態、政治経済、社会文化を包摂した総合的地域研究に人類の生存基盤を左右する先端的科学技術研究を融合させて、持続型生存基盤パラダイム研究を創成し、それを担う人材を育成することを目的としています。

近年のアジア・アフリカにおける総合的地域研究の成果から、人間の活動範囲が政治経済のグローバリゼーションによって地理的・空間的に拡大しつつあることに加え、地域はグローバリゼーションの単なる受け手ではなく、地域間交流などを通じて、グローバリゼーションそのものに影響を与える能動的な主体であることが明らかになってきました。一方、現代社会の要請に応え、地球環境問題、エネルギー問題を視野に入れた21世紀世界を展望するには、資本主義が前提としてきた私的所有権からの発想を相対化し、地表から宇宙までの空間的広がりをもった「生存圏」の物質・エネルギー循環に関わる研究を取り込み、ローカルにもグローバルにも持続可能で、かつ、科学技術・社会制度・価値観の考察を包摂した、新たな生存基盤持続型発展径路を構築するためのパラダイムを創出する必要があります。

本拠点では、過去200年にわたる地域の歴史やグローバル化の進展を明らかにした上で、総合的地域研究の手法を駆使して、今後100年間の未来を視野に入れた先端的科学技術を、技術開発を先導する国にのみ目を向けたものではなく、固有の潜在力を持つ地域社会の特質を長期の時間軸を考慮しつつ方向付け、人類社会が共有できる新しい持続型生存基盤パラダイムを提示していきます。そして、従来の画一的な先端的科学技術を地域社会密着型・還元型の方向に修正し、地域の多様性と潜在力を引き出す環境・エネルギー技術の開発によって持続型径路の構築を目指す教育研究拠点を形成していきます。

グローバルCOEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」ホームページ(http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/)では、本プログラム全般にわたる活動とその成果を積極的に公開しています。