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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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国内研究会

スラウェシ研究会 第2回研究会 2005/10/22開催

テーマ
(1)「ゴロンタロ州の創設とトウモロコシのポリティクス」
(2)「地方分権化制度における自然資源管理の位置」
(3)「小スンダ列島南方海域におけるシンジャイ漁民のカツオ漁の実態と新たな市場形成」
(4)「マンダール地方の漁村タンガタンガの男たちとCintaBahari号」
発表者
(1)岡本 正明 (京都大学東南アジア研究所)
(2)松井 和久 (アジア経済研究所)
(3)藤田 佳史 (愛媛大学大学院農学研究科修士課程)
(4)本多純秀(愛媛大学農学部生物資源学科国際農業研究室4回生)   
発表要旨
(3)現在、小スンダ列島南方海域では、カツオなどの回遊魚の争奪戦が繰り広げられている。シンジャイ漁民だけではなく、ジャワやバリからの漁民も参入し、フィリピンから南下してくる漁民との間で、厳しいカツオをめぐる戦闘が展開しいる。例えば、インドネシア漁民もフィリピン漁民も互いの浮き漁礁のロープを切りあっているため、スラヤール沿岸に流れ着く鉄製の巨大な浮(フロート)がかなりの数にのぼり、この浮自体が、商品化されているほどだ。シンジャイ漁民のボスたちに潜入し、南方海域で繰り広げられている国際的な水産資源の争奪戦の実態と水揚げされたカツオのゆくえを追った。
(4)Lembaga Perahuはマンダールの漁師ハルナの帆船サンデックの製作を支援した。チンタ・バハリ号と名付けられたこの高速艇の乗組員8名に密着し、彼らの日々の動きを徹底的に追跡してみた。サンデック・レースに、漁に、船の修理に、魚の行商などに同行しながら、あっという間に2ヶ月は経った。今、タンガタンガの男たちに弟子入りして、マンダールの漁師として生きていってもいいぞと考えるようになってしまった。