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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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所内研究会

「農村開発における地域性」研究会

代表者
安藤 和雄 
概要
  農村開発は,村が置かれている地域性と,村がもっている在地性に強く影響をうけながら,地方行政,NGO,村人の参加によって事業として具体的に計画される。したがって農村開発がかかえる問題群を理解するためには,人を中核においた地域の全体像のうちに問題群を位置づけていく地域研究のアプローチが期待されている。農村開発を応用的地域研究に位置づけ,共同研究会を開催してきている。ここ数年は,地方行政と生活文化の基層に焦点をあててきた。
この研究会で取り上げるべき課題はまだまだ多く,今後も研究会を継続してその研究成果を発表していきたい。

平成17年度の研究会

  1. 開催日:平成18年3月31日(金) 10:40−12:30
  2. 発表者・タイトル:
    1.安藤和雄(東南アジア研究所)
    「チベット訪問(2006年夏)ーアテーシャの縁の地の農業景観ー」(スライド映写会を中心に)
    2.外川昌彦(広島大学大学院)
    「中世のベンガル社会におけるイスラーム−チャイタニヤの行伝を通して見た」
    3.臼田雅之(東海大学)「バウラ県のグラムデボタについて」
  3. 要旨:
    本研究会では、ベンガル地域の宗教の基層に焦点を当てます。11世紀、ベンガルは大乗仏教でも後期インド密教を生み出す勢いに溢れていました。その象徴がチベット仏教中興の祖であるアテーシャです。安藤は、昨年夏に、中国チベット地区のアテーシャ縁の地を訪問しました。安藤報告は、昨年夏のチベット訪問のスライドをお見せし、農業景観から、アテーシャが活躍した当時に思いをはせたいと思います。それにつづき、外川さんに、イスラム神秘主義関連の話を、臼田さんからは、ベンガル地域の精神文化の根底とでもいえる「グラム・デボタ(ムラのカミ)」についてフィールドワークにもとづき発表していただきます。ヒンズー教、仏教、イスラムの基層のグラム・デボタ信仰は、東部ヒマラヤ圏から東南アジア、日本の地のカミを考える上でも、大変、重要な視点になることでしょう。
  1. 開催日:平成17年7月12日(火) 10:40−12:30
  2. テーマ:"Contribution of the Co-operative Sector in Socio-economic Development of Bangladesh"
  3. 発表者:Md. Hedayetul Islam Chowdhury (バングラデシュ地方行政及び農村開発省事務次官<農村開発局担当>)