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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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過去のセミナー案内:17年度

2005年12月

東南アジア大陸山地部研究会
東南アジア大陸山地部研究会を以下のように開催いたします。みなさまのご参加をお待ちしております。今回は、総合地球環境学研究所生態史プロジェクト森林・農業班との合同研究会になります。
「ラオス北部における牛・水牛をめぐって」
東南アジアの農村において、牛や水牛などの大型家畜は、生産活動においても、経済的にも、そして儀礼においても欠かせないものであった。近年、農業の機械化により役畜は減少しつつあるが、一方で食肉市場の拡大によりこれら家畜の経済的重要性はますます大きくなりつつある。本研究会は、とりわけラオス北部に焦点をあてて、牛や水牛と人々とのかかわりについて歴史的背景と近年の変容を視野に入れつつ議論したいと思う。
  1. 日 時:2005年12月26日(月)15:00〜18:00
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階セミナー室
  3. 報告者・報告タイトル:園江 満 「ラオス北部における農耕と役畜―耕具に関する調査から」
  4. 要 旨:
    東南アジア大陸部の犂には、中国系の枠型犂とインド系の軛犂双方の影響が見られ、これらの牽引には牛または水牛が使用されている。ラオス北部においては、かつて牛車の輓引では牛も使用されていたものの、犂耕の際には水牛を用いるのが一般的である。報告者は、これまでに犂や耙などの耕具の形状を中心とする分析から、ラオスの北部と中部以南は異なる農耕文化圏に属する可能性を指摘した。今回は、ラオスにおける犂の形状と分布ならびにラオス北部の農耕に関する民族語彙を中心に報告し、今後、ラオス北部の農耕を、耕具に加えて牽畜の使用や管理面から研究を進める上での課題について検討したい。
  5. 報告者・報告タイトル:高井康弘 「ラオス北部の人と水牛:放牧・流通・食肉に関する調査報告」
  6. 要 旨:
    ルアンパバーンやウドムサイでは、人々は水牛を半野生的に放牧し、役畜、動産、供犠獣・宴のご馳走として重用してきた。しかし1990年代以降、放牧と農業の衝突と放牧制限、牛・水牛売却と農業機械の購入、牛・水牛(肉)流通の広域化、黒タイ・カムなど移住民の屠畜・食肉販売業への参入、鮮肉購入・消費の活発化などの動きが顕著になってきた。ラオス北部における人と水牛および牛との関係は、まさに急変しつつある。この過渡期・急変期における諸様相に関する報告に基づいて、それらの統合的把握に向けた展望について意見交換できればと思う。
「農業経済と地域研究」研究会
下記の要領で「農業経済と地域研究」研究会を開催いたします。奮ってご参加下さい。尚、報告は英語によって行われます。
  1. 日 時:2005年12月19日(月) 16:00〜18:00
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階セミナー室
  3. 報告者:陳 剣波氏 (中国国務院発展研究センター・研究員,現・アジア開発銀行研究所・客員研究員)
  4. 報告タイトル:「中国農村金融の再建を求めて−農村金融の現状と改革の視点−」
  5. 要 旨:
    中国の農村では,農家や郷鎮企業などの資金需要があるにもかかわらず,国有商業銀行や農村信用合作社,郵便貯金などを通じて,莫大な資金が都市部門に流出している.1980年代半ば以降,地方末端政府の主導のもとに設立された農村合作基金会は,高利での預金集めと融資を行い,ある程度農村における資金不足を補った.しかしながら,中国人民銀行(中央銀行)は一貫して農村合作基金会を正式な金融機関とは認めず,不良債権問題が深刻化したこともあって,1999年にこれを閉鎖した.農村信用合作社は,もともとは農民の出資による協同組合的金融機関であったが,最近の制度改革の結果,沿海部を中心に商業銀行への改組が進んでいる.これらの結果,中国では農家や農村企業に対する資金供給を行う金融機関が欠落しており,農家は資金需要をインフォーマル金融に頼らざるを得ない現状がある.本研究会においては,実際に中国における農村金融改革方案の作成に携わった陳剣波氏より,中国農村金融の実情と今後の改革の方向に関する報告がなされる
タイ・バンコク研究会
  1. 日 時:2005年12月18日(日)15:30〜
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究所バンコク連絡事務所
  3. 報告者:青山泉 (チュラロンコーン大学文学部タイ研究科修士課程)
  4. 「タイにおける日本マンガ小史」
  5. 「民話から童話へ―“馬顔のゲーオ Keaw Na Maa”の絵本におけるプロット変化について」
  • ゲスト報告者:東賢太朗 (日本学術振興会、名古屋大学) 「呪術と偶有性―フィリピン地方都市の医療資源と病者実践」
比較の中の東南アジア研究」第5回研究会
  1. 日 時:2005年12月17日(土)15:00〜18:00
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階セミナー室
  3. 発表者・タイトル:
    鬼丸武士 (京都大学東南アジア研究所)
    「戦間期、アジアにおける国際共産主義運動とイギリス帝国治安維持システム」
    飯島渉 (青山学院大学文学部)
    「宮入貝(オンコメラニア)の物語ー日本住血吸虫病対策の歴史的含意ー(仮)」
  4. この研究会は東南アジア史学会関西地区の活動の一環として開催されるものです
Special Seminar
  1. 日 時:2005年12月14日(水)16:00〜18:00
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究所 東南亭(北棟2階 )
  3. テーマ:Problematising Asia: reflections on the re-emergence of the discourse of Asia
  4. 発表者:Dr. Machtar Pabottingi, (CSEAS visiting research fellow, Senior Researcher at Center for Political Studies, Indonesian Institute of Sciences)
  5. 司会:濱下武志
  6. 要 旨(Abstract):
    The trend to promote regional economic integration and internal cooperation was intensified in Asia after the 1997 financial crisis and the 9/11 event. Correspondingly, in mainland China, Taiwan, Japan, Korea, and Singapore, intra-Asian cultural studies, historical researches, art projects and political/economic discussions have been gaining momentum. In this informal discussion, Wang Hui reflects on the history and the present of this issue: what are the historical conditions for the new Asian discourse to come into being? What is the relationship between this new discourse and the ideas of Asia inand after the 19th-20th century? What historical possibilities does the discussion on Asia produce?
地域研究コンソーシアム 地域情報学研究会主催 GIS講習会
  1. 日 時:2005年12月6日(火)10:00〜17:00
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階GISラボ
  3. 内 容:ArcGIS 初・中級
    • ベクターデータに、ラスター画像をfitさせる
    • 衛星画像、航空写真のgeoreference
    • 緯度経度によるフィーチャー作成
    • フィーチャーの緯度、経度を知る
    • 面積計算
  4. 受講資格:ArcGIS の基礎知識に相当する経験を有するか、あるいは初級を受講したもの
  5. 受講料:無料、ただし事前参加申し込みが必要
  6. 所属、氏名、連絡先を添えて申し込むこと。受講可否は、11月28 日までに回答する。
地域研究コンソーシアム 情報資源共有化・地域情報学合同研究会
  1. 日 時:2005年12月5日(月)10:30〜17:00
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2F教室
  3. テーマ:利用者及び共有システムから見る非文字資料の情報資源共有
  4. プログラム:
    10:30-10:40
    趣旨説明 
    国立民族学博物館地域研究企画交流センター 押川文子

    −資料からみる−
    10:40-11:20 「非文字資料のデータベース構築と研究資料共有化」
    島根県立大学 貴志俊彦
    11:20-12:00 「地域研究情報資源確保のために : ロシア・東欧関係資料の分布 状況から考える」
    北海道大学スラブ研究センター 兎内勇津流
    12:00-12:30 国立民族学博物館地域研究企画交流センター 帯谷知可
    12:30-13:00 情報資源共有化研究会 第1回スタディ・ツアー 報告
    13:00-14:00 昼食

    −システムからみる−
    14:00-14:40 「Z39.50とDublin Coreをもちいた統合検索システムのための民族学標本資料データベース」
    国立民族学博物館 山本泰則
    14:40-15:20 「歴史資料のDublin Coreへのマッピングと統合検索」
    国立歴史民俗博物館 安達文夫
    15:20-15:50 コメンテータ 国文学研究資料館 原 正一郎
    15:50-16:00 休憩
    16:00- 17:00 討論 司会 京都大学東南アジア研究所 柴山 守
    18:00- 懇親会
  5. ポスター: PDF