過去のセミナー案内:18年度
2006年10月
- 第2回地域情報学研究会
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- 日 時:平成18年10月29日(日) 13:30-17:00
- 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階セミナー室
- テーマ:「時空間GISのメタ情報と応用」
- 報告者・論題:
(1)「GIS:時空間システム概要とメタ情報」
京都大学 柴山 守・原 正一郎、ヒューマンウォーク 奥村英央
(2)「暦及び地名知識データベースの構築」
国文学研究資料館 相田 満
(3)「奈良・京都盆地における神社位置と景観の空間解析
京都大学 原 正一郎
- 対 象:地域研究情報資源の共有化や時空間情報の検索・可視化に興味ある方(申込不要・無料)
- 概 要:
地域研究が扱う情報資源では、地域や地点を示す位置情報と共に時間情報が必要になる。特に時系列的な俯瞰や分析には不可欠であろう。また、年号、暦表記は地名の変遷や表記と共に誰もがつかえる知識ベースとして構築されることが望ましい。
本研究会では、最近新たに提案されている時空間情報検索・解析システムの概要について紹介し、地名辞典や時間表記の知識ベースの構築、また、時空間要素を含んだ研究事例について意見交換する。
- この研究会は、HGIS研究会、基盤研究(S)「地域情報学の創出−東南アジア地域を中心にして−」代表 柴山 守、JCAS地域情報学研究会との共催で行います。
- JSPS拠点大学プロジェクト「市場と経済連携」
- 日本学術振興会(JSPS)拠点大学事業のうち、今年度で終了予定の「市場と経済連携」(日本側代表: 阿部茂行・同志社大学教授)について、最終セミナーを開催いたします。ふるってご参加ください。
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- 日 時:平成18年10月27日(金)〜28日(土)
- 場 所:同志社大学、寒梅館ホール
- プログラム:こちらをご覧ください (PDF)
- HP:拠点大学交流事業 HP
- なお準備の都合上、ご出席予定の方は、9月末までに、岡通太郎、または藤田幸一までご一報いただけましたら幸いです。
- 「アジアの政治・経済・歴史」第6回研究会
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- 日 時:平成18年10月25日(水)17:00〜18:30
- 場 所:東南アジア研究所東棟1階会議室(107)
- 報告者:石井米雄(人間文化研究機構長)
- 論 題: 環境適応と国家形成−タイ国史定説再考
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- 今回は、経営協議会に出席されるところをとらえて、最近社会経済史学会で講演された内容をベースに自由にお話しいただくよう、お願いしました。
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- コーディネーター:杉原 薫(CSEAS)
- 第4回 映像なんでも観る会
- 休み明けである今回は、長編ドキュメンタリー『ルート181 パレスチナ−イスラエルの旅の断章』を取り上げます。同作品は、『ガリレアの婚礼』(87年カンヌ映画祭国際映画批評家連盟賞受賞)『石の賛美歌』(91年山形国際ドキュメンタリー映画祭特別賞受賞)などのフィルムでパレスチナの人々と痛みを描いてきた監督ミシェル・クレフィと、アイヒマン裁判に関するドキュメンタリー『スペシャリスト』の監督エイアル・シヴァンによる共同監督作品です。
- 2002年夏、パレスチナ出身のクレフィと、イスラエル出身のシヴァンの両監督が、1947年の国連決議181号で採択された、イスラエルとパレスチナの幻の境界線を、「ルート181」と名付け、この境界線に沿って、カメラを回しながら2カ月に渡り旅します。(1948年イスラエル建国とそれに続く第一次中東戦争の結果、この決議は有名無実化します)。全編は「南部」「中部」「北部」の三部にわかれ、イスラエル南部やガザ地区から、ヨルダン川西岸を抜け、イスラエル北部(ガリラヤ地方)までを縦断、各地に暮らす人々、風景と対話しながら、パレスチナ─イスラエルに横たわる空間、時間、感情の断片を拾い集め、記録した、270分(4時間半)におよぶ大ロードムービーです。
- 上映後、アメリカ・ユダヤ人とイスラエル/パレスチナとの関係について研究されている池田有日子さん(日本学術振興会特別研究員/京都大学地域研究統合情報センター)に作品のご紹介をいただきます。映像を観て、自由にコメントを言い合えればと考えていますので、みなさまお気軽にご参加下さい。
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- 日 時:平成18年10月21日(土) 13:00〜18:00 (途中休憩2回を予定)
- 場 所:京都大学吉田キャンパス 工学部4号館4階第2講義室
- 作 品:『ルート181 パレスチナ−イスラエルの旅の断章』
- 監督、脚本、編集:ミシェル・クレフィ、エイアル・シヴァン
ベルギー、フランス、イギリス、ドイツ/2003/アラビア語、ヘブライ語/カラー、モノクロ/ビデオ/270分(4時間半)
2005年山形国際ドキュメンタリー映画祭最優秀賞受賞
- 字 幕:英語 イギリス製市販DVDを上映
- 内 容:
“Route 181” offers an unusual vision of the inhabitants of Palestine-Israel,
a common vision of an Israeli and a Palestinian. In the summer of 2002,
for two long months, Eyal Sivan and Michel Khleifi travelled together from
the south to the north of their country of birth, traced their trajectory
on a map and called it Route 181. This virtual line follows the borders
outlined in Resolution 181, which was adopted by the United Nations on
November 29th 1947 to partition Palestine into two states. As they travel
along this route, they meet women and men, Israeli and Palestinian, young
and old, civilians and soldiers, filming them in their everyday lives.
Each of these characters has their own way of evoking the frontiers that
separate them from their neighbors: concrete, barbed-wire, cynicism, humor,
indifference, suspicion, aggression...Frontiers have been built on the
hills and in the plains, on mountains and in valleys but above all inside
the minds and souls of these two peoples and in the collective unconscious
of both societies. “Route 181, Fragments of a Journey in Palestine-Israel”
takes us on a disorientating journey across this tiny territory with vast
ramifications.
公式サイトより引用
http://www.momento-production.com/articles_dvds_english.php3?%20id_article=205
『ルート181・パレスチナ‐イスラエル 旅の断章 (単行本)』
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4877143408
http://www.zenya.org/others/route181magazine.html
- ジャワ島地震ワークショップ(第2回)「被災地への防災教育活動を通じた地域研究活動」
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- 日 時:平成18年10月20日(金) 13:00〜
- 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階 E207
- プログラム:
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13:00-13:30
趣旨説明・現地活動報告(西ジャワ州津波災害・中部ジャワ地震災害)
浜元聡子(東南研)
13:30-14:30
現地活動報告(時間があれば実演も)
KIDS(京都大学防災教育の会)
14:30-14:45
休憩
14:45-15:30
「被災社会は防災教育支援をどう迎えたか」
山本博之(京大地域研)
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- 概 要:
東南アジア研究所は、2006年9月、ジャワ地震被災地での防災教育活動をとおして、村落における社会的復興と自然災害に関する対応情報の普及を試みました。この報告会では、地域研究の視点から、今回の試みの意義を評価・検討します。今後もさらに、ジャワ地震後の地域社会再建に関わっていくことができるかどうかを議論するための活動報告会です。
- 新しい試みということもあり,オープンな雰囲気で,皆様からのご意見を広くお聞かせ願いたいと考えておりますのでよろしく御参集ください。
- コーディネーター:岡本 正明 ・ 浜元 聡子
- Special Seminar
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- 日 時:平成18年10月17日(火) 15:30〜17:30
- 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階 E207
- 報告者:Dr. Abubakar Eby Hara (CSEAS visiting research fellow and Lecturer, Faculty
of Social Science and Political Sciences, University of Jember)
- 論 題:Legalizing Shari'a (Islamic Law) and Its Impact on the 'Pancasila State'
in Indonesia: the Case of Shari'a Regulations (Perda Shari'a)
- 概 要:
This presentation examines the durability of new Indonesia democracy based
on Pancasila ideology in facing efforts to form an Islamic state. In last
effort after being unsuccessful to get support in national level, the supporters
of pro-Islamic state use autonomy system in Indonesia to promote shari'a
regulations in some districts and cities. In contrast to the New Order
regime which restricted categories that could be discussed in public, the
current regime responds to this demand by attempting to find place for
such effort. The shari'a regulations are not annulled by the central government
but are given opportunity to people to decide. The pro and anti-shari'a
exponents have debated the issues by referring to Pancasila ideology. The
pro-shari'a claims that the implementation of Islamic shari'a is part of
proving that Pancasila is not a secular ideology but the anti-shari'a argues
that any laws produced in Indonesia should apply to all and not for a certain
religious group. After an intense debate in public, the pro-shari'a found
the fact that their arguments derived from religious justifications cannot
be acceptable for all Indonesians. The changes in form of debate and persuasion
of pro-shari'a groups can be seen from their arguments that the shari'a
regulations are actually not shari'a regulations but only regulations inspired
by interpretation of shari'a living in society. The case discussed in this
paper shows that the new Indonesia democracy is durable enough to accommodate
demands in society but it also shows that the process to find rational
and justified arguments for legal policies in Indonesia politics still
continue and Pancasila is still accepted as a political platform although
it has not become what Rawls mentioned as an 'overlapping consensus' among
Indonesians.
- コーディネーター:岡本 正明 (CSEAS)
- 「比較の中の東南アジア研究」研究会
- 下記の通り、研究会「比較の中の東南アジア研究」の今年度2回目の会合を開催いたします。今回はマレーシアと韓国を取り上げます。
- 他地域・学会外からお招きする報告者の大西氏は地域研究と政治学の架橋に努め、『韓国経済の政治分析』(有斐閣、2005年)で大平賞を受賞されました。
- この研究会は東南アジア学会関西地区の活動の一環として開催するものです。オープンな研究会です。みなさまのご来場をお待ちしております。
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- 日 時:平成18年10月14日(土) 14:00〜17:30
- 場 所:
京都大学工学部4号館4階、大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・第1講義室
*百万遍交差点付近、ロースクールの建物の4階です
京都市左京区吉田本町
最寄りのバス停「百万遍」、最寄りの駅「出町柳」
- 報告者・演題:
- 河野元子(京都大学ASAFAS)
「政府党UMNOは、いかに野党PASトレンガヌを奪回したのか?
2004年総選挙・UMNO・マレーシア「国民戦線」」
- 大西 裕(神戸大学大学院国際協力研究科・教授)
「韓国研究の常識と政治学の常識の間:『韓国経済の政治分析』より」
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- コーディネーター:
玉田芳史(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
岡本正明(京都大学東南アジア研究所)
- Special Seminar
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- 日 時:平成18年10月10日(火) 15:00〜17:00
- 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階 E207
- 報告者:羅二虎(Luo Erho)、東南アジア研究所外国人研究員(Professor, Faculty of Art ,Shanghai University)
- 論 題:くぅざん節-中国貴州省に住む苗族にとって最も重要な祖先祭祀
- 概 要:
貴州省の黔東南苗族族自治州は、中国において苗族が最も集中する聚居区域の一つである。「くぅざん節」は、この地区の苗族にとって最も重要な伝統祭りの一つであり、同一村落においては、少なくとも12年以上の間を空けて行われるものである。「くぅざん節」の主な目的は、祖先を祭ることであり、祭りの規模はとても大きく、内容は富かつ多種である。通常は6日にわたって行われる。特に最後の日に村をあげて行われる水牛を殺して先祖を祭る行事で、祭りは高潮に達する。
1950年代前半に中国が「民族改革」が起きた。その時以来、この祭りは取り消され、50年を隔てた近年になってようやく回復した。報告者は、貴州の苗族の一村落の「くぅざん節」の全過程を、現場で調査し、撮影記録を行った。苗族の伝統祭りの文化的な変遷とその変化の状况について考察した。
- コーディネーター:安藤和雄
- JCAS研究会
- 今回は、科研プロジェクト「アフロ・アジアの多元的情報資源の共有化を通じた地域研究の新たな展開」、および地域研究コンソーシアム、情報資源共有化研究会・地域情報学研究会の共催です。
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- 日 時:平成18年10月3日(火) 13:30〜18:00
- 場 所:京都大学地域研究統合情報センター3階
- テーマ:「アフロ・アジアの多元的情報資源の共有化を通じた地域研究の新たな展開」
- プログラム:
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13:30-13:40
13:40-15:10
「アメリカにおける史資料の保存共有事業の進展:最近の成果と今後の課題」(仮題・英語)
報告者:シカゴ大学図書館 ジェームズ・ナイ
「インド研究邦文史資料の状況 明治以後刊行の社会科学・人文科学分野文献」(日本語)
報告者:東京外国語大学21COE 松本脩作
司会: 東京外国語大学21COE 藤井毅
15:10-15:30
休憩
15:30-16:20
「ECAIプロジェクト:地域研究におけるGISの応用利用」(仮題・英語)
報告者:カリフォルニア大学バークレー校 キャバリー・キャリー
司会: 京都大学 柴山守
16:20-17:10
質疑応答・ディスカッション
司会: 京都大学 北村由美
17:10-17:20
休憩
17:20-18:00
科研ミーティング(関係者のみ)
18:30-
懇親会
- 参加希望者は9月28日までに京都大学東南アジア研究所 北村までメールでご連絡下さい。
- 第1回「山地研究会」
- 第1回山地研究会を下記の通り開催致します。「山地研究会」とは,2005年まで東南アジア研究所の主催でおこなわれていた「東南アジア大陸山地部研究会」を,山地という環境が有する特性に着目しながら,より広い地域を対象として発展させた研究会です。この研究会は東南アジア研究所と京都大学生存基盤科学研究ユニットの有志によって運営されています。
- この度,第一回の研究会では福井大学の月原敏弘さんをお招きして,山地と周辺地域との結びつきの変化という視点から,山地研究の課題と方法論に関して話題提供して頂きます。多くの方のご参加をお待ちしております。
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- 日 時:平成18年10月2日(月) 16:00〜18:00
- 場 所:京都大学東南アジア研究所 東棟2階 E207
- 報告者:月原敏弘(福井大学教育地域科学部)
- 論 題:
山地研究の課題と方法
―ヒマラヤとインドの低山地部の研究から―
- 概 要:
山地はかつて孤立性・閉鎖性が比較的高い避難所の性格を有した。しかし,近代国家に組み込まれて久しく,市場・物流・情報の諸変革が次々と波及する現在,もはやそれはない。閉鎖系に対するエコロジカルな説明が好まれてきた山地研究だが,社会・経済に関しては,山地民には外部世界といえる平野部の大都市・農村や先進国まで視野に入れないと偏頗な説明になる。系の大きさを拡大してエコロジカルな「発想」法に立ち続ける以外に道はないのか?ということも気になる。ヒマラヤ諸地域やインドの低山地部で生じている事態と研究の例から,考えてみたい。
- この研究会に関するお問い合わせは,tetsu@asafas.kyoto-u.ac.jpまでお願いします。
- 世話人:
山口 哲由(京都大学生存基盤科学研究ユニット研究員)
河野 泰之(京都大学東南アジア研究所)
松林 公蔵(京都大学東南アジア研究所)
小坂 康之(京都大学東南アジア研究所)
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