- 日 時:平成19年2月17日(土)13:00〜
- 場 所:京都大学吉田キャンパス工学部4号館4階第二セミナー室
- 主 催:
映像なんでも観る会
「現代中東イスラーム世界・フィールド研究会」
http://islam-field.hp.infoseek.co.jp/islam-field.htm
- プログラム:
13:00〜 映画「D.I.」の上映
休憩
15:00〜 「Out of Place」の上映
休憩
ナジーブ・エルカシュ氏の講演
司会:新井一寛(京都大学大学院ASAFAS博士課程)
- ナジーブ・エルカシュ氏(ジャーナリスト、「Out of Place」助監督 :
シリアの首都ダマスカス生まれ。レバノンの大学で心理学を専攻。ロンドン・フィルム・アカデミー http: //www.londonfilmacademy.com/ で映画製作の博士を修める。文部省(現・文部科学省)の奨学金を得て来日。また、以下のサイトにナジーブ氏の紹介が掲載されています。
「アラブ人の目 ナジーブ・エルカシュ氏は語る」
http://www.janjan.jp/special/interview/najib.php
「アラブ映画祭2005」
http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/arab_4.html
- 映画「D.I」
「イスラエル領のナザレでエリアの父が心臓発作で倒れ、東エルサレムに住む息子エリアが病院に駆けつける。エリアが愛するマナルはパレスチナ側のラマラの女性で、検問所は通れず、エルサレムに入れない。ふたりがデートできる唯一の場所はチェック・ポイントの駐車場だ。銃口光る検問所を、愛は果たして通過できるか……。」(http://www.bowjapan.com/di/より引用)
監督・脚本を手がけたエリア・スレイマンは、主人公をも好演。長篇としての第1作目『消滅の年代記』(96)では、ヴェネチア映画祭最優秀新人監督賞を受賞。長篇第2作目となるD.I.では、カンヌ映画祭審査委員賞(02)、シカゴ映画祭シルヴァー・ヒューゴ賞(02)、ヨーロッパ映画賞最優秀外国映画賞
(02)を受賞しました。エドワード・サイードとの親交もあり、その思想の影響を大きく受けているようです。(http://www.k2.dion.ne.jp/~rur55/J/Obituary-suleiman.htm)
- 映画『Out of Place』
2003年9月、パレスチナ出身の世界的知識人であるエドワード・サイードが亡くなった。後半生を過ごしたニューヨークでもなく、生誕の地であるエルサレムでもないレバノンのブルンマーナに、2004年春、サイードの墓はつくられた。
彼の複雑な背景を物語るその墓所のエピソードから、映画は始まる。荒れ狂う濁流のような歴史に呑まれたパレスチナの土地と人々の暮らし。周辺のアラブの国々で難民として暮らすパレスチナの人々。他方、ディアスポラとして長年迫害の歴史を生きてきたユダヤ人達。世界中からイスラエルに帰還してきたそのユダヤ人達が抱える、被害と加害の混在する深い矛盾。エドワード・サイードの遺志と記憶をめぐる旅は、イスラエル・アラブ双方の知識人たちの証言を道標に、サイードが求め続けた和解と共生の地平を探る。そして、サイードと共にイスラエル・パレスチナの子ども達の未来のために、音楽による共生を実践しようとしていたダニエル・バレンボイムによる追悼講演の時のピアノ演奏で、映画は静かに終わる
(『Out of Place』公式HP http://www.cine.co.jp/said/story.htmlからの引用)。