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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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科研費プロジェクト

「地質情報を基盤とした東南アジア地域の地下と地上をつなぐ空間情報処理システムの構築」
研究代表者:米澤 剛

研究目的
「地域」を3次元空間と見たとき、地下の地質や断層,地下水などの情報、ここではまとめて地質情報と呼ぶ、は「地域情報」の重要な要素の一つである。
地質情報は長い歴史の産物であり、地域を総合的に理解する「地域研究」の基盤になると考える。地域研究は、地域上に生起する社会、歴史、文化、経済、政治、さらには自然環境を総合的に捉える2次元的分析方法をすでに確立しているが、その中で地質情報を含めた3次元的な総合空間分析の手法はまだ確立されていない。
 一方、地理情報システム(GIS)やそれに関連した処理技術は、地域に関わる大量かつ広範囲な情報資源の収集、蓄積、共有、分析を可能にし、空間情報処理のプラットフォームとして環境が整いつつある。しかしながら、精度の高い大量の地域情報からGIS等を用いた空間分析に適したデータの抽出や変換が行われていないという問題が残されている。
 このことから、本研究では、GISやそれに関連する情報処理技術を用いて、東南アジア地域の多種多様な地域情報を収集、分類、分析し、地質情報をもとに地下から地上までを含めた3次元的な空間処理システムを構築することを目的とする。本研究で明らかにする具体的な内容は、以下の4点である。
(1) 基盤となる地質情報の整備
(2)地域研究分類法の開発,
(3)都市形成における時空間分析
(4)地域研究における空間情報処理データベースの構築