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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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公募共同研究

「アジア農村社会構造の比較研究―権力統制下の村落形成」
研究代表者:藤田 幸一(京都大学東南アジア研究所)

研究課題
アジア農村社会構造の比較研究-権力統治下の村落形成
(実施期間:平成20年度~平成21年度)
研究概要
一般に東アジアでは近世初期に「小農社会」ないし「自治村落」が形成され、今日に至る農村諸制度の骨格が出来上がった。農村社会構造は、上部に対峙する権力の介入のあり方(たとえば、日本の場合の兵農分離や納税の村請制)に大きく規定されて形成されたと考えられる。しかし東南アジアでは、人々の「二者間関係」を基礎とするルースな村落という形で、上部権力との関係性を度外視した性格規定が行われてきた。本研究は、「農村社会構造は上部権力の統治方法を規定的要因のひとつとして形成される」とする統一的な視点から、東南アジアの農村社会の特質を、東アジア、南アジア、中央アジアをも加えた「広域アジア」の広がりの中で再検討したい。具体的には、地方行財政制度の仕組みやその史的展開、あるいは協同組合など農村組織の組織上の特徴や政府の組織化政策などを分析するなかで、アジアの農村社会の構造的特徴を比較検討する。
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