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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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公募共同研究

「アジアにおけるインフォーマル経済とグローバル・バリュー・チェーン」
研究代表者:遠藤 環(埼玉大学経済学部)

研究課題
アジアにおけるインフォーマル経済とグローバル・バリュー・チェーン
(実施期間:平成20年度~平成21年度)
研究概要
本研究は、インフォーマル経済(IE)とグローバル・バリューチェーン(GVC)に関する研究・調査、および実践(従事者団体、NGOなど)のアジアにおけるネットワーク構築を目的とする。 従来、地場中心で在来産業に偏向していたIEは、今日、地域や国境を越えたグローバルな生産と流通システム(GVC)にダイナミックに組み込まれる形でますます拡大している。こうしたIEとGVCの相互依存的拡大は、その集積が著しいアジアの国々にとっては新たな経済機会を提供する一方で、その労働者・IE従事者に切迫した課題をも突きつけているのである。しかしこうした問題に対する関心の高まりとは裏腹に、その実態の把握は未だきちんとなされているとはいい難い。その主要な理由は、既存のGVCに関する研究が、主にフォーマルな輸出部分に傾倒していた点にある。本研究では、IEをGVCに位置づけた上で、その経済的側面と、社会・制度的側面の両方を視野に入れ、多角的・総合的な視点から、実証的な研究を推進し、同時に、当事者交流、研究ネットワークを促進する。
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