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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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科研費プロジェクト

「グローバル化時代の東南アジアにおける地方政治の新展開―首都、エネルギー、国境」
研究代表者:岡本正明

研究目的
冷戦崩壊後のアジア経済危機を克服した東南アジア諸国は今、グローバルなビジネスやイデオロギーのネットワークの展開・拡大により急速な社会・政治・経済変容を遂げている。本研究は、こうしたグローバル・ネットワークが東南アジアの地方政治にもたらす影響を分析し、政治体制の違いを超えて地方政治が同質化しつつあるのかどうかを検証することを目的とする。とりわけ焦点を当てるのが、もっともグローバル化の影響を強く受けていると思われる「首都圏」「エネルギー作物地帯」「国境地帯」の地方政治である。
 実は「首都圏の地方政治」研究というものは極めて稀であり、エネルギー作物地帯という観点から農園地帯の地方政治を分析したような研究も少ない。越境フローや移民などの研究はあっても、国境に隣接する地域の政治力学に焦点を当てた研究も多くない。
 こうした三角地帯の政治は、グローバル・ネットワークと国家、そして地方社会の絡み合いを考慮する上で極めて重要であり、東南アジアの三地帯での地方政治を比較横断的に分析する本研究は野心的な試みである。