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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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過去のセミナー案内:22年度

2010年10月

生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業第28回研究会
下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致しますので、興味のある方はご参加ください。
ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、10/27(水)までに世話役を行なっている鈴木玲治rsuzuki@cseas.kyoto-u.ac.jpへメールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。
  1. 日 時:平成22年10月29日(金)16:00~19:00   
  2. 場 所:守山フィールドステーション
          (滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)
  3. 発表者:Dr. Tomo RIBA(ラジブ・ガンディー大学地理学科・准教授)
  4. 発表タイトル:Shifting cultivation and tribal culture -A case study of Tribal of Arunachal Pradesh, India-
  5. 発表要旨:
    “There is only one culture in India, that is agriculture”, rightly remarked Nishamani Kar. Same is the case of the tribal of Arunachal Pradesh; where the culture of the people is completely pivoted round the shifting cultivation. Their whole knowledge system regarding forest, animals, festivals and rituals, marriage, arts and crafts, songs and dances, emotions and sentiments are either directly or indirectly related to their agriculture. These all activities are carried out with correspondence to different stages of agriculture. The rituals they perform along with the every stage of cultivation lead to transmission of tribal unwritten knowledge system regarding the evolution of mankind and agriculture, the route of migration of their forefather, techniques of hunting and fishing, other art and culture etc. are transmitted. Thus, shifting cultivation is the central force that keeps tribal culture intact.
    But changes have started taking place due to sum total of external forces or natural processes of human evolution. The conversion to other religion, decline in number of people to replace the old parents, development other form of occupation; altogether have led to gradual decline of age old tribal culture of the people. For example, today in many families the preparation of local beer has been stopped, feasts are not organized and the traditional discourse around the fire after the long hard works have been replaced by televisions, many of the cane and bamboo items are replaced by the steel and plastic items.
    This presentation is an attempt to focus the importance of shifting cultivation as custodian of tribal culture of tribal of Arunachal Pradesh.
保津川筏復活プロジェクト2010
京都大学東南アジア研究所が担当する生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業・亀岡フィールドステーションの活動の一環として、「保津川筏復活プロジェクト2010」を開催いたします(詳細は添付のチラシをご覧ください)。興味のある方は是非ご参加ください。
  1. 日 時:
    平成22年10月23日(土)13:00~17:00
    小雨の場合は開催します。ただし、各種警報発令時、荒天時および河川の流況によっては翌24日(日)に順延いたします。
       
    13:00~15:30
      筏組みの実演と解説。筏流しや舟運など保津川の水運の歴史のパネル展示
    15:30~16:30
      保津川下り乗船場から山本浜までの筏流しの実演
  2. 場 所:
    亀岡市内の保津川流域
    筏組み:保津川下り乗船場前河川敷
    筏流し:保津川下り乗船場前から山本浜まで
  3. お問い合わせ:
    亀岡市文化資料館
    TEL:0771-22-0599 FAX:0771-25-6128
  4. 主 催:京筏組(保津川筏復活プロジェクト連絡協議会)
東南アジア学会関西地区例会
  1. 日 時:平成22年10月23日(土)13:30~17:30
  2. 場 所:
    京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 総合研究2号館(旧・工学部4号館)4階 会議室(AA447)
    (京都大学本部構内 百万遍のすぐ近くです。)
    http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access.html
  3. 共 催:東南アジア社会と文化研究会
  4. 報 告1:
    木場 紗綾 (日本財団APIフェロー)
    「マニラ・バンコクの都市貧困層の政治行動 ―
    「―利用されることからの自由」という決定要因に注目して―」
  5. 報 告2:
    岡本 正明(京都大学東南アジア研究所)
    「民主化後インドネシアにおける安定化のポリティクス」
第13回アブラヤシ研究会
  1. 日 時:平成22年10月9日(土) 15:00~18:00   
  2. 場 所:京都大学稲盛財団記念館三階中会議室
  3. 発表者とタイトル:
    河合真之 氏(東京大学大学院農学生命科学研究科院生)
    「大規模アブラヤシ農園開発に代わる「緩やかな産業化」の可能性:東カリマンタン州マハカム川中上流域を事例として」
    中島成久 氏(法政大学国際文化学部教授)
    「アブラヤシ・プランテーションにおける”ディシプリン”――西スマトラ州西パサマン県の事例研究――」
地域情報学プロジェクト「地域の発展過程の指標としての保健医療」
  1. 日 時平成22年10月2日(土) 13:30~18:00    
  2. 場 所:地域研究統合情報センターセミナー室
  3. テーマ:地域の発展過程の指標としての保健医療-時空間情報学の地域・健康・医療への展開-
  4. 主 催:
    京都大学地域研究統合情報センター共同研究「地域情報学プロジェクト」
    京都大学東南アジア研究所G-COEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」
    基盤研究(A)「医療地域情報学の確立:疾病構造に着目した計量的地域間比較研究」
  5. プログラム:
    第一部:13:30-16:40
    発表(発表60分+討論30分+休憩10分):司会(原)
    1.感染症GISの展開(仮題)・・・・・・・・・・・・・・・鈴木宏(新潟青陵大学)
    2.地球研エコヘルスプロジェクトの進捗状況と課題(仮題)・・・門司和彦(総合地球環境学研究所)
    第二部:17:00-18:00
    総合討論:東南アジアの健康像と保健医療活動:司会(松林公蔵:東南アジア研究所)
    鈴木宏(新潟青陵大学)、門司和彦(総合地球環境学研究所)、松田正己(東京家政学院大学)、
    飯島渉(青山学院大学)
    懇親会:18:30から
  6. 趣 旨:
    感染症の発生と流行は、気候や生態系の変化、衛生環境や栄養状態の変化などの影響を強く受けます。つまり感染症は、病原体・媒介動物・物理環境・社会環境・人間に関する統合的な問題として捉える必要があります。ところが従来は、気候・病原体・媒介生物に関する個別的かつ短期間的な研究が主流でした。しかし感染症予防や健康増進の場合、従来の研究に、看護活動・住民参加・保健医療資源配置などの人間環境や社会環境などを加え、総合的かつ長期間的視点から研究しなければなりません。そのため、東南アジアにおいても健康増進を指向した住民参加活動や、社会環境に関するデータの系統的な収集が始まっています。例えばタイでは、Tambonという行政単位において、住民組織・行政組織・医療施設・教育機関などが協同して、住民の経済活動から保健医療に至る広範な改善を目指したプロジェクトが開始されています。ここでは、プロジェクトを評価するための多様な社会指標の収集も進められています。
    研究・社会活動で収集されたデータは、行政機関などが収集したデータと統合する必要があります。例えば道路開発や上下水道の整備や世帯構成など地方行政機関などが収集したデータと、住民の健康状態や経済状態など研究・社会活動で収集したデータを合わせて分析できれば、地域の特性だけではなく健康状態と生活環境の関連性を明らかにしたり、疾病予測や健康改善のヒントを見つけたりすることも可能かもしれません。疾病や健康に関する多種多様なデータを統合・計量化・分析する手法としてGIS(Geographic Information Science:地理情報学)あるいはそれを発展させたSTIS(Spatio-Temporal Information Science:空間時間情報学)が期待されています。
    本研究会は、東アジア・東南アジアにおける感染症を中心とした保健医療の研究や評価における時空間情報学の展開を進めるための知識共有の場です。今回は第一回目として、わが国の保健医療GISに多大な貢献をされている鈴木宏先生(新潟青陵大学特任教授、新潟大学名誉教授)に、「ヒューマンヘルスGISセンター」の活動や、国内外における感染症疫学調査や医療施設アクセス分析などにおけるGISの利用事例についてお話しをお願いしております。また熱帯公衆衛生学において主導的な研究を続けておられる門司和彦先生(総合地球環境学研究所教授)には、熱帯モンスーンアジアの気候や生態系の変化が、直接的あるいは人間生態系を通じて間接的に、マラリアや肝吸虫などの風土病的感染症や人びとの健康全体におよぼす影響を研究する「エコヘルス・プロジェクト」についてのお話しをお願いしております。
    なお本研究に関心がありそうな若手研究者に、この案内を転していただければ幸いです。