過去のセミナー案内:23年度
2011年7月
- Special Seminar
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- You are cordially invited to a Kaffeeklatsch--an informal coffee chat--with
one of Southeast Asia's leading linguistics specialists, Weera Ostapirat,
on July 27, 2011, Wednesday, from 2 to 4 pm, at Common Building Room 409.
- 日 時:2011年7月27日(水)14:00~16:00
- 場 所:東南アジア研究所共同棟4F会議室
- 発表者:Weera Ostapira
- About Weera Ostapirat:
Weera Ostapirat is an Associate Professor at Mahidol University, Thailand.
He specializes in Southeast Asian linguistics, particularly on comparative
phonology and historical reconstruction. His main interests are in the
genetic relationships of the languages of East/Southeast Asian areas and
the linguistic implications on the (pre)history and cultures of the respective
people. His major works include *Proto-Kra *(Berkeley: Linguistics of the
Tibeto-Burman Area) and “Kra-Dai and Austronesian: Notes on the phonological
correspondences and vocabulary distribution” (*The peopling of East Asia:
Putting together archaeology, linguistics, and genetics*). His past experience
includes a research visit at the National Museum of Ethnology, Osaka, in
2000-2001. He currently visits the Institute of Linguistics, Academia Sinica,
for an investigation on the linguistic relationship between Tai and Chinese.
- タイ国マヒドール大学准教授。専門は、特に東南アジア言語の比較音韻論及び史的再建。主に、東アジアと東南アジア地域の言語間の系統関係や、それぞれの民族の先史時代を含めた歴史や文化と言語学の関係に関する研究を行なっている。主な著書に
*Proto**-Kra *(Berkeley: Linguistics of the Tibeto-Burman Area) や “Kra-Dai
and Austronesian: notes on the phonological correspondences and vocabulary
distribution” (*The peopling of East Asia: putting together archaeology,
linguistics, and genetics*) がある。
- 京滋フィールドステーション事業 第37回研究会
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- 下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致しますので、興味のある方はご参加ください。
今回は、木曜日の開催ですので、ご注意ください。
ご出席される方は、会場のスペースの関係もありますので、7/20(水)までに、世話役をしています 矢嶋吉司 yajima@cseas.kyoto-u.ac.jp まで、メールでご連絡ください。よろしくお願いいたします。
- 日 時:2011年7月21日(木)16:00~19:00
- 場 所:守山フィールドステーション
(滋賀県守山市梅田町12-32、JR守山駅から徒歩5分)
- 発表タイトル: アジアの農村開発と教育(仮)
- 発表者:
① Ms. Myint Myat Moe(ミンツ・ミャット・モエ)、
ミャンマー、Yezin(イエジン)農業大学大学院生、
「ミャンマー中央平原における犂先作り農村向上の実態と可能性」
- ② Mr. Yezer(イエーゼル)
ブータン国立大学シェルブッシェ・コレッジ地理学科科長
「ブータンの農村開発」
③ Mr. Somphanh PASOUVANG(ソンパーン・パスワン)
ラオス国立大学農学部副学部長
「ラオス国立大学農学部における農村開発教育と実践」
- 今回は、ミャンマー、ブータン、ラオスの3国について、農村開発の現状、農村開発教育及び実践に関して報告していただきます。
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- 京都大学東南アジア研究所 共同利用・共同研究拠点
「国家形成と地域社会-カンボジア官報を利用した総合的研究」2011年度第2回研究会
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- 京都大学東南アジア研究所「東南アジア研究の国際共同研究拠点」共同研究「国家形成と地域社会-カンボジア官報を利用した総合的研究」(研究代表者:笹川秀夫、立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部准教授)では、以下のように、本年度第2回目の研究会をおこないます。
今回は、「国家建設をめぐる制度と政治:1979年以降のカンボジアの経験」と題して、極端な全体主義的支配を敷いたことで知られるポル・ポト時代以後に、カンボジアにおける「国家」がどのように建設されてきたのかを、法制度と国内政治の分析を中心に議論します。
さらに、アフリカ地域研究と国際政治の専門家をコメンテーターとして迎え、以上のカンボジアの経験が、近年のアフリカ諸国などですすむ<国際支援下の国家建設>という問題状況とどのような共通性・独自性をもつのかを考えます。
オープンな研究会ですので、ご関心をもたれる方はぜひお気軽にご参集ください。
- 日 時: 2011年7月14日 (木) 15:00-18:00
- 場 所: 京都大学東南アジア研究所・共同棟4階 会議室
* 東南アジア研究所へのアクセスは、
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html を御参照下さい。
- プログラム:
- 15:00 小林 知(東南アジア研究所)「趣旨説明」
15:20 坂野 一生(神戸大学大学院国際協力研究科博士後期課程)
「1979年以降のカンボジア民事法制――体制移行と法制度」
16:20 山田 裕史(日本学術振興会特別研究員PD)
「カンボジア人民党による一党支配体制の構築:民主的制度の権威主義的運用」
17:20 コメント1:アフリカ地域研究から 西 真如(京都大学東南アジア研究所)
コメント2:国際政治から 佐藤 史郎(京都大学東南アジア研究所)
18:00 ※懇親会
- 発表要旨:
- 「1979年以降のカンボジア民事法制――体制移行と法制度」
坂野一生
1979年のカンボジア人民共和国成立以来、カンボジアは法制度・司法制度の再建に取り組んできた。民主カンプチア時代の「法ニヒリズム」により既存の法制度・司法制度が徹底的に破壊され、立法のノウハウを有する人材や法の適用を担う法曹がほとんど存在しない中、国内の法制度の再整備と司法制度の再構築は困難を極め、必要な法律が不足するという「法の欠缺」状態が長く続くこととなった。
1989年の憲法改正により、従前の社会主義路線が修正され、土地の私有が認められた。市場経済化の動きは、1992年からの国連の暫定統治により加速し、1993年のカンボジア王国憲法においては、国の経済体制として市場経済システムが正式に採用されたことから、今までになかった経済活動を規律する多くの法律が必要となった。これらの法律の起草については、様々なドナー国及び国際機関による技術支援が行われたが、これらの技術支援はしばしば支援する側の法的バックグラウンドを基に行われ、また、カンボジア政府内にはあるべき法体系についての統一認識が見られなかったことから、互いに抵触する法律が同時に存在するという事態を招いた。1979年以降、私法の一般法である民法が制定されなかったことが、この事態をより深刻なものにした。
本報告では、1979年以降のカンボジア民事法制を概観し、法制度及びそれを運用する司法制度の整備状況とその特徴を、時代を区分して明らかにしようと試みる。また、個別の法律間の抵触の例を取り上げ、今後の課題と考え得る解決策を提示する。
- 「カンボジア人民党による一党支配体制の構築:民主的制度の権威主義的運用」
山田 裕史
- カンボジアは本年10月、同国における民主的政治制度導入のきっかけとなった「カンボジア紛争の包括的な政治解決に関する協定」(=パリ和平協定)の締結から20周年を迎える。国連暫定統治下での制憲議会選挙を経て1993年に発足した現体制下では、憲法が停止・中断されることなく正常に機能し、複数政党が参加する選挙が定期的に実施されている。いまやカンボジアは、ASEAN諸国の中では比較的「民主的」な国家とみなされるようになった。
しかしその一方で、1993年体制下のカンボジア政治の実態は、1980年代との継続性を強く保っている。すなわち、同国では民主的政治制度の導入後も、カンボジア人民党による権威主義的な政治運営が継続しているのである。その結果、1990年代初頭にみられた「民主化」への流れは大きく後退し、2000年代末までに人民党による一党支配体制が成立するにいたった。
それでは、いかにして人民党は民主的政治制度を維持したまま、一党独裁を敷いた1980年代よりも堅固で安定した体制を構築することができたのだろうか。本報告では、マルクス・レーニン主義を放棄した1991年以降の人民党の党内動向に着目しながら、現体制下における「党と国家の関係」について検討したうえで、人民党による選挙制度構築とその運用、議会運営、社会の統制について考察する。
- 問い合わせ: 小林知(CSEAS)
- G-COE 第40回パラダイム研究会
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- 下記のとおり、第40回パラダイム研究会を開催します。今回は、ASAFASにおける大学院教育の取り組みと成果について報告します。GCOEプログラムの支援を受けてフィールド調査を実施し、博士論文を提出した若手研究者の方々の研究報告もおこないます。加えて、大学院改革プログラムの成果について、同プログラムの実施に深く関わってこられた金子守恵さんに報告いただき、大学院改革とGCOEの両プログラムの実施によって、どのような教育上の相乗効果があったのか、検討する機会にさせて頂きたいと考えています。奮ってご参加ください。
- 日 時:2011年7月11日(月)16:00-18:10
- 場 所:京都大学稲盛財団記念館中会議室
- プログラム:
16:00-16:15
- 「大学院教育の取り組みと成果」
伊谷樹一(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
西真如(京都大学東南アジア研究所)
16:15-17:30 「研究報告」
「近現代イスラーム世界におけるパン・イスラーム主義運動と持続型生存基盤の構築」
平野淳一(千葉大学)
「タンザニアのサンダウェ社会におけるニセゴマ利用とその社会的意義」
八塚春名(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
「木材からみる持続的な生態資源利用―インドネシア・フィリピンの事例から」
鈴木遥(京都大学東南アジア研究所)
17:30-17:50
- 「大学院教育改革支援プログラムの取り組みと成果」
金子守恵(京都大学人間・環境学研究科)
17:50-18:10 総合討論
- 杉原科研(基盤研究B:「化石資源世界経済」の興隆と森林伐採・環境劣化の関係に関する比較史的研究)
京都大学グローバルCOE「生存基盤の持続型発展を目指す地域研究拠点」合同研究会のご案内
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- 日 時:2011年7月3日 (日曜日) 午後1時-午後6時15分
- 場 所:1) 京都大学東南アジア研究所・稲盛財団記念館2F 東南亭
- * 東南アジア研究所へのアクセスは、 http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html を御参照下さい。
- プログラムは以下の通りです。
- 13:00:
脇村孝平(大阪市立大学大学院経済学研究科)
- 地球環境史における生存基盤の形成と熱帯-湿潤熱帯・半乾燥熱帯・乾燥亜熱帯-
14:15
松林公蔵(京都大学東南アジア研究所)
- 人間の生存基盤と疾病-生物進化と適応の視点から-
- 休憩
15:45
杉原薫(京都大学東南アジア研究所)
- 「化石資源世界経済」の興隆とバイオマス社会の再編
- 17:00
石川登(京都大学東南アジア研究所)
- 森とCommodity Web -熱帯バイオマス社会の空間的理解にむけて-
- 湖北・余呉で焼畑体験 2011
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- 余呉・高時川源流域の村々では、1960年代まで山野に火を入れ、山かぶら(在来の紅かぶら)や雑穀、桑などをつくってきました。
東南アジア研究所が担当する生存基盤科学研究ユニット京滋FS事業では、朽木FSの活動として、地元の方々とともに、山焼きと在来の作物づくりに取り組んでい
ます。
今年の夏も、下記の日程で山や草地を焼きます。草木の伐採、火入れから収穫、加工にいたる一連の火入れ世界を楽しんでみませんか。
参加希望者は、各作業実施日の2日前までに、下記までメールでご連絡ください。1日だけの参加も大歓迎です。
メールアドレス:hinoyamahiroba@yahoo.co.jp
- 予定:
- ・伐開 :7月2日(土) 中河内、7月21日(木)赤子山
・火入れ・播種 :8月19日(金) 中河内、8月21日(日) 赤子山
・間引き :9月初旬~下旬 中河内、赤子山
・収穫 :10月中旬~11月中旬 中河内、赤子山
*天候により日程が動く可能性があります。
- 場 所:1) 滋賀県長浜市余呉町中河内の林野
2) 滋賀県長浜市余呉町「ウッディパル余呉」赤子山の草地
- 主 催:余呉山カブラ保存会・火野山ひろば・京都大学生存基盤科学研究ユニット・東南アジア研究所
共 催:滋賀県立大学伝統農林業研究会、あいあいネット(いりあい・よりあい・まなびあいネットワーク)
- 講 師:永井邦太郎さん(摺墨山菜生産加工組合)
- 参加費:
・昼食代:500~700円(地域の方が用意してくださいます)
・保険料:500円
・交流会:2000円(火入れや収穫後に、交流会を予定しています)
- 集 合:
JR余呉駅に9:10(駅から現地までは、車に乗り合わせて移動)
*作業内容によって、集合時刻が前後する可能性があります。また、車でお越しの方は、直接現地にお越しいただいても結構です。作業終了時刻は16時頃を予定
しております。詳細は、参加希望者に直接お知らせいたします。
- 持ち物:
軍手、作業に適した服装・靴、帽子、タオル、水筒、あればナタ、カマなど
ご不明な点についても、朽木FS・火野山ひろば(hinoyamahiroba@yahoo.co.jp)までお尋ねください。
- 第20回アブラヤシ研究会(一部プログラムが変更になりました。)
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- 下記の通り、第20回アブラヤシ研究会を開催いたします。
- 日 時:平成23年7月2日(土)14:30~18:00
- 場 所:同志社大学今出川キャンパス 光塩館地下会議室
http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html
- 主 催:
- CIAS共同利用・共同研究プロジェクト「東南アジアにおけるオイ ルパーム・プランテーションの生成・拡大の政治経済学」(代表:岡本正明)
科研費基盤研究B「グローバル化と東南アジアのプランテーショ ン―アブラヤシが変える経済・自然・共同体」(代表:林田秀樹)
- プログラム:
- 14:00-14:30 受付
14:30-16:00 基調講演
Achmad Manggabarani 氏(インドネシア共和国農 業省・元農園総局長、持続可能な戦略的農園開発フォーラム会長)
“The Government Policy for the Oil Palm Plantation Development in Indonesia”
16:00-16:30 質疑応答
16:30-16:50 休憩
16:50-17:30 セッション: インドネシア西カリマンタン州にお けるアブラヤシ農園経営
Syarif Ibrahim Alqadrie 氏(タンジュンプラ大 学大学院社会科学研究科・教授)
“Socio-Cultural Approach for Plantation Development in West Kalimantan”
17:30-17:50 質疑応答
17:50-18:30 全体討論
- なお、使用言語はインドネシア語で、通訳は岡本正明(京都大学東南 アジア研究所)、モデレーターは前半が加藤剛先生(総合地球環境学 研究所)、後半は林田秀樹(同志社大学人文科学研究所)が務めます。
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