タイの3 カ月があっという間に 過ぎようとしている。 あれもしよう、 これもしようと、 計算機の中身をす べて持ってきたものの、 半分もでき
ただろうか? 3カ月の任期の前半は 冠婚葬祭の1 カ月半となった。
【冠】昨年度の日本国際賞を受賞 したP.S. Ashton 博士が、 世界の熱 帯林めぐりの旅をしている。 この案 内でチェンマイへ出かけた。
あとで タイの友人に聞くと、 日本国際賞の 賞金でこの旅をしているとのこと。 彼が書き上げようとしている50 年 の熱帯林研究の集大成の本に、私た
ちの熱帯山地林プロットの写真が掲 載されそうだ。
【婚】24 年来のカウンターパート の息子さんが結婚するというので、 急遽披露宴に出席することに。 円卓 が30 もならぶホテルの大会場だが、
開宴の辞もなく、 来たひとから飲ん では食べていく。 スピーチも2 つだ け。とても気楽な会だった。 招待状 が送られてきた封筒に、 祝儀を入れ
て受付で渡すという、 タイにしては 意外と合理的なシステムに感心。
【葬】昨年12 月に逝去された最古 参のスタッフ、 チップさんの百日供 養に出席。 式をとりしきるお坊さん はとても明るく気さくな方。 チップ
さんとも生前とても親しくしてい た方のようだ。 ところどころで皆の 笑いをとりながら式を進めていく。 最後は水掛け祭りになってしまっ た・・・・・・
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【祭】いよいよ待望のソンクラン。 車は消え静まり返ったスクムビット 通りだが、 Soi にはいると水鉄砲と ホースを握った男女がたむろしてい
て、とても危ない。 ちょっと怖い顔 をして歩いていれば、 彼らも少しは 遠慮するのだが、 結局ラーメン屋の 女の子にパウダー入りの水を、 頭に
塗りつけられてしまった。 街中で普 通の女の子がこんなに馴れ馴れしく 触ってくるとは、ソンクランはやは り特別。
森林研究を本業とする私、 いつも 電光石火のごとく調査をして帰って いくのだが、 今回は、タイの生活を 満喫している。 残りの任期は、タイ らしく、カウンターパートとゆっく
り飲みながら次の10 年の研究計画 を練ることにしよう。