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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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過去のセミナー案内:14年度

2003年3月

JSPS Core University Seminar
  1. 日 時:2002年3月28日(金) 15:00〜
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究センター・東棟E407
  3. 講師・演題:
    Dr. Suthiphand Chirathivat (Dean, Faculty of Economics, Chulalongkon University)
    "Governance and Economic Integration in a Global Economy: The Experience ofthe EU and Challenges for ASEAN"
    Dr. Olarn Chaipravat (Special Adviser to Prime Minister Thaksin on Asian Bond)
    "Thailand's Dual Track Policy and a Paradigm Shift in Regional Cooperation and Coordination"
  4. 連絡先:阿部茂行 (京都大学東南アジア研究センター)
第12回「東南アジアの社会と文化」研究会のお知らせ
  1. 日 時:2002年3月28日(金) 16:00〜18:00
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究センター・東棟E207
  3. 話題提供者: 中野麻衣子(一橋大・学振特別研究員)
  4. 話 題: 「文化のインヴォリューション」再考―バリ文化の表象と消費を中心に―
第2回「ASAFAS地域進化論講座特別研究会」
「東南アジア島嶼部における<インド化>の意味:文字・建築・思想」
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)地域進化論講座では、毎年度末に特別研究会を開催しています。今回は、東南アジアにおける<インド化>の諸相をめぐって、インドネシアを中心に研究されている3名の講師に最新の研究成果を報告していただきます。 なお、この研究会は、2002年度から始まった21世紀COEプロジェクト「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」の研究活動の一環でもあります。オープンな研究会ですので、気軽にご参加下さい。また、研究会のあとには懇親会がありますので、こちらにもご参加ください。
  1. 日 時:2002年3月19日(水) 13:00〜18:10
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究センター・東棟E207
  3. プログラム:
    13:00 - 14:00
    青山亨(鹿大)
    「文字受容からみた<インド化>:東南アジア島嶼部におけるインド系文字の展開」
    **報告要旨**
    東南アジア大陸部の多くの国民国家においてインド系の文字が公用文字であることは周知の事実である。他方、現在ローマ字が公用文字として使われている島嶼部においても、かつてはインド系文字が広範に使用され、地域によっては今日でも使用されていることはあまり知られていないように思われる。しかしながら、インド系文字は東南アジアの人々が自らの言語を書き留めるのに使用した最初の文字であり、島嶼部においてもインド系文字の受容のインパクトは広範かつ長期に渡るものであった。この報告では、インド本土におけるブラーフミー文字の発展から、東南アジアへのブラーフミー文字の伝播、その後の島嶼部における諸文字の分化までを概観し、文字の受容という視点から東南アジアの<インド化>を考えてみたい。
    14:00 - 14:15 質疑応答
    14:15 - 15:15
    小野邦彦(早大)
    古代ジャワの寺院建造物配置が示す象徴性:ヒンドゥー教寺院の<非対象称の伽藍構成>について」
    **報告要旨**
    インドを源泉とする文化芸術の遺品として、ジャワ島を中心とする群島部に残されているヒンドゥー教及び仏教の神仏を祀る宗教建造物は、一般にチャンディと総称されている。チャンディの中でも、特にジャワ島のヒンドゥー教寺院の伽藍、すなわち宗教建造物の配置には、一見して左右対称の形式を遵守しているようにみえて、実際にはわずかにその対称性が崩されている様式、いわば「非対称の伽藍構成」が認められる。まず、報告者が作成した配置図を基に、仏教寺院の伽藍構成との比較を含めて、非対称の伽藍構成を有するヒンドゥー教寺院の諸特質について報告する。続いて、インドの代表的な建築理論書ないし関連文献の読解を通じ、インドのヴァーストゥ・プルシャ・マンダラ、すなわち、ミクロコスモスとしての建物は巨大な生命体(ヴァーストゥ・プルシャ)を媒介としてマクロコスモスに対応する、という観念の影響を、「非対称の伽藍構成」に認め得るかどうかを検討したい。
    15:15 - 15:30 質疑応答
    15:30 - 15:45 コーヒーブレイク
    15:45 - 16:45
    石井和子(東外大)
    「パンチャシラ第一原則のルーツを求めて:<唯一なる神性>の時空性」
    **報告要旨**
    パンチャシラは日本軍政時代の1945年6月1日、独立準備調査会の討議の席上スカルノにより提起されたインドネシア共和国建国の五原則である。この五原則の一つがKetuhananないし神性であるが、当初第五原則であったものが、後にYang Maha Esaが付加され「Ketuhanan Yang Maha Esa」となり、第一原則として位置付けられた。この第一原則はわが国では「唯一神への信仰」と訳され、またインドネシアにおいてもそのような解釈がなされている。しかし、原意は「唯一なる神性」である。スカルノは「Ketuhanan Yang Maha Esa」の理念を模索するにあたって、インドネシア文化の源流をインド化以前にさかのぼって探求し、その時代々々のインドネシア人の神(Tuhan)について考察した結果、「唯一なる神性」はすべての宗教グループによって受け入れられるものだとの結論に達した、と述べている。ジャワ人スカルノにとって「Ketuhanan Yang Maha Esa」はインドネシアにおける諸宗教の共存を可能にするための「装置」であった。そして、「唯一なる神性」は、そのルーツを古代ジャワに求めることができ、シヴァ教と仏教の受容後、数世紀にわたり長い年月をかけてジャワにおいて構築されたものであったと報告者は考えている。本報告では、ジャワにおけるシヴァ教と仏教の受容、共存に焦点をあて、古代ジャワにおける「唯一なる神性」について考えてみたい。
    16:45 - 17:00 質疑応答
    17:00 - 17:10 コーヒーブレイク
    17:10 - 18:10 総合討論
  4. 問い合わせ先:京都大学大学院AA研究科 杉島敬志/長津一史
JSPS Core University Seminar
  1. 日 時:2002年3月19日(水) 15:30〜
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究センター・共同棟C307
  3. プログラム:
    15:30 - 16:30
    Dr. Supang Chantavanioch (Director, Institute of Asian Studies, Chulalongkon University)
    "The Complexity of Human Trafficking : Reviews of Evidences from Southeast Asia Contributing to Reconceptualization"
    16:45 - 17:45
    Dr. Pasuk Phongpaichit (Professor, Faculty of Economics, Chulalongkon University)
    "Populism and corruption in Thailand"
  4. 連絡先:白石隆(京都大学東南アジア研究センター)
第10回「支配の制度と文化」研究会のお知らせ
「スカルノのインドネシアとスハルトのインドネシア」
1998年のスハルト政権崩壊以降、インドネシアの政治体制・政治状況は大きく変容しました。こうしたなか、スカルノ体制を考察することが可能となったこともあり、またインドネシア政治の現状を理解し、その将来を見据える意味もあって、スカルノ期とスハルト期のインドネシアを比較対照しようとの研究気運がみられます。今回の研究会では、スカルノ政治の思想基盤とスハルト政治の制度基盤を軸としながら、この問題を考えます。
なお、この研究会は、1998〜2002年度の COEプロジェクト「アジア・アフリカにおける地域編成 原型・変容・転成」の研究活動の一環であり、今年度からは21世紀COEプログラム「世界を先導する総合的地域研究拠点の形成」の一環として引き継がれます。本年度第1回目、通算10回目の研究会です。オープンな研究会ですので、気軽にご参加下さい。
  1. 日 時:2003年3月11日(火) 13:00〜18:00
  2. 場 所:京都大学東南アジア研究センター 東棟2F教室
  3. プログラム:
    13:00〜14:00:桾沢英雄(東外大)「<ゴトン・ロヨン>概念とスカルノのインドネシア」
    14:00〜14:30:質疑応答
    14:30〜14:45:コーヒーブレーク
    14:45〜15:45:佐藤百合(アジ研)「スハルトのインドネシアにみる支配の制度」
    15:45〜16:15:質疑応答
    16:15〜16:30:コーヒーブレーク
    16:30〜17:30:総合討論
  4. 要 旨:桾沢英雄(東外大)「<ゴトン・ロヨン>概念とスカルノのインドネシア」
    1945年6月1日の独立準備調査会の席上、スカルノによってインドネシアの国是となるパンチャシラの構想が発表された。このときスカルノは、パンチャシラを一つの原則で表現するなら、それは純粋なインドネシア語である「ゴトン・ロヨン」だ、と述べた。その後スカルノは、指導される民主主義期(1959-65)が始まる前頃から、演説で「ゴトン・ロヨン」を頻繁に用いるようになる。 ゴトン・ロヨンは日本語では相互扶助と訳されているが、スカルノが用いた「ゴトン・ロヨン」とは、どのような概念であったのだろうか。この概念の検討をとおして、スカルノはどのようなインドネシアを描いていたのかを考えてみたい。
  5. 要 旨:佐藤百合(アジ研)「スハルトのインドネシアにみる支配の制度」
    スハルト時代が過去のものとなり、この時代を相対化して、それ以前、それ以後の時代と比較して検討できるようになった。スハルト時代が他の時代と大きく異なる点は、一つには、きわめて包括的なひとつの支配の制度が確立されたことにあろう。しかし実は、スハルトの基本的な支配(国家統治)の理念と手法は、スカルノから受け継いだものであった。そこでまず、スハルトが何を継承し、そこにいかなる革新を加えて、どのような支配の制度を作り上げたのかを検討する。しかし、この支配の制度は、いったん確立された後は、国内外の変化に対応できず、むしろ時流に逆行する傾向さえ見せる。この制度の欠陥はどこにあったのかを、次に検討する。
  6. 問い合わせ先:京都大学大学院AA研究科 加藤剛/玉田芳史/長津一史