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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

研究プロジェクト

科研費プロジェクト

「東南アジア産アナツバメ類の持続可能性に関する景観生態学的研究」
研究代表者:藤田 素子

研究概要
マレーシア・サラワクで激増するアナツバメ(巣を食 用にする)の家に営巣しているのはほとんどが Ediblenest Swiftletであるが、彼らが勢力をふるうように なった要因は何だろうか? 人の手で持ち込まれたと しても、環境への適応力が低ければこれほど増えな かっただろう。そもそも、都市部に作られているツバ メの家のツバメたちは、どこで何を食べているのだろ うか? 都市で餌を探しているのか、それとも近く/ 遠くの餌場まで通わなければならないのか? 豊富に 餌があると思われる泥炭地などのツバメと、食性は違 うのだろうか?どういう土地利用が彼らの餌場となっ ているのだろうか? アナツバメの面白いところは、こ ういった生態学的な興味が人々の生産活動に直結する ことだ。ツバメの食性の違いや、餌場までの距離など は、巣の生産速度に密接に結びつく重要な要因である。 持続的に巣を利用していくためには、土地利用と食性、 そして巣の生産速度を調べる必要がある。