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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

研究プロジェクト

科研費プロジェクト

「泥炭湿地における大規模植林が水・熱循環および周辺環境に与える影響評価手法の構築」
研究代表者:甲山 治

研究概要
近年、森林破壊の著しいインドネシアにおいて、産 業植林は持続的森林圏の構築のため重要な役割をも つ。パームオイル・プランテーションやアカシア造林 などはその例であるが、近隣住民と紛争を起こすだけ でなく、逆に森林破壊を助長することもあり、持続的 森林圏の再構築が望まれてきた。そこで産業植林が計 画されているインドネシア・カリマンタン島の11万ha の泥炭湿地を研究対象地として、「水・熱循環」と「持続 性」をキーワードに、大規模植林が周辺環境に与える 影響評価手法の構築を目指している。管理された大規 模人工造林が産業としても成立するだけでなく、地域 住民や生態系にとっても持続可能であることを示すた め、大規模人工植林事業の実施前後に水文・気象観測、 森林バイオマス測定、衛星モニタリング、鳥類生態調 査を行うことで持続性に関して客観的なデータを示 し、水・熱循環およびCO2動態のモデル化を行っている。