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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

研究プロジェクト

科研費プロジェクト

「人為的な影響の大きい中央アジア・アラル海流域における水資源データベースの構築」
研究代表者:甲山 治

研究概要
中央アジア・アラル海流域は1960年代以降、水資源 を農地灌漑に集中的に利用してきた地域であり、その 結果アラル海の縮小や農地塩害、析出塩類による健康 被害などが報告されている。アラル海は1960年代に は6.8万k㎡もの水表面積を有する湖であったが、2000 年には1.9万k㎡にまで縮小してしまった。さらには 1991年のソ連邦崩壊によって流域各共和国が独立し、 以前はソ連邦中央政府主導で行われていた流域河川の 総合的管理が機能せず事態の悪化を促進している。
本研究では、国際的水管理政策の重要性が高いアラ ル海流域における水資源分布の把握に向けて、ダム建 設や農地灌漑などが与える影響評価を行う。水文陸面 過程モデルおよび流出モデルに、衛星解析と現地調査 から得られた水利用情報を反映させることで、アラル 海流域における陸面水文動態を把握する。そして利用 可能な水資源量を算出しデータベースとして提示する ことで、流域水管理に役立てることを目的とする。