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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

研究プロジェクト

科研費プロジェクト

「ラオスの伝統文化の保存を通した在地の農村開発アプローチに関する 実践型地域研究」
研究代表者:矢嶋 吉司

研究概要
現在、日本の中山間農村では、過疎化と高齢化によっ て農村コミュニティの崩壊の危機に面している。一方、 経済的な豊かさや生活様式の近代化を目指す農村開発 が進み、伝統文化や「在地の知恵・技術」を急速に失い つつあるアジアの農村が、日本の農村の経験を急追し ていると危惧する。  
研究では、失われつつある伝統文化や「在地の知恵・ 技術」を積極的に評価しようと試みているラオスの NGOや国立大学農学部の活動を「農村開発実験」と位 置づけ、日本とラオスの大学研究者が、ラオス農村で 活動するNGOや農民が連携協働する農村開発実践に 参加し、「在地の農村開発アプローチ」を実践と理論か ら実証的に検証する当事者的研究を志向している。ラ オス農村に蓄積されてきた伝統文化や在地の知恵、道 具類と技術の記録や保存するプロセスへ村人たちが積 極的に参加することによって、村人が「自文化」を再 認識し、誇りを回復することも目的とする。