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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

研究プロジェクト

科研費プロジェクト

「防災教育・自然災害復興支援のための地域研究を目指して:コミットメントの経験から」
研究代表者: 清水 展

研究目的
 東南アジア島嶼部地域は、台風をはじめ、火山噴火や地震などの自然災害に頻繁に襲われる。2004年12月に発生したスマトラ沖地震・津波災害では、インドネシアだけで13万人、スリランカやインド、タイなど合わせると18万人の犠牲者を出した。2006年5月のジャワ島地震では、6千人以上の死者を出した。
 本研究は、地域研究者自らが、被災地の救援や復興活動に関与した経験にもとづき、地域住民が主体となった防災・減災のための啓発・教育活動と、被災後の復興活動をいかに円滑かつ有効に行うことができるか、その際に地域研究者が具体的にどのような貢献をすることが可能なのか、その方途を探るものである。
 具体的には、2006年のジャワ島地震で大きな被害を受けたジョグジャカルタ特別州バントゥル県ゲシアン村をモデル地域として、ペカランガンと呼ばれる屋敷林のなかに活動拠点の簡易施設を作る。次いで住民とともに、予想される自然災害(地滑り、洪水、地震)への脆弱地区を確定し、防災教育と防災・減災のための災害対策モジュールの作成を行う。それと平行して、そのモジュールを活用した啓発・教育活動を進めて普及を図るとともに、住民からのフィードバックを得てモジュールに修正を加え、より汎用性の高いものとする。  
セミナー・シンポジウム一覧 平成20-21年度
  1. 東南アジア研究所シンポジウム
    災害に立ち向かう地域/研究  生存基盤持続への寄与をめざして
  2. 日 時:平成20年 7月11日(金)~12日(土)
  3. 場 所:京都大学東南アジア研究所・東棟2階大会議室(E207)
  4. 共催:グローバルCOEプログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」
  5. スケジュール:
    <7月11日(金)>
    13:30~13:40
    趣旨説明
    13:40~14:20
    清水展(京都大学東南アジア研究所)
    生存基盤が壊れるということ:ピナトウゥボ山大噴火(1991)と先住民アエタの被災と新生の事例から
    セッション1::突発的に起こる災害と地域社会
    14:20~15:00
    西芳実(東京大学大学院総合文化研究科)
    「災害に強い社会」を考える:2004年スマトラ沖地震津波の経験から
    休憩(20分)
    15:20~16:00
    遠藤環(埼玉大学経済学部)
    都市のリスクと人びとの対応:バンコクのコミュニティにおける火災の事例から
    16:00~16:40
    木村周平(京都大学東南アジア研究所)
    将来の地震の不安と地域社会:トルコ、イスタンブルの事例から
    休憩(20分)
    17:00~18:00
    コメントおよび総合討論
    コメンテーター:林勲男(国立民族学博物館)
    懇親会(清水屋)
    <7月12日(土)>
    セッション2::漸次進行する災害と生存基盤
    10:30~11:10
    甲山治(京都大学東南アジア研究所)
    温暖化および気候変動にどう対応するか?:水災害を事例として
    11:10~11:50
    佐藤孝宏(京都大学東南アジア研究所)
    農業水利変容とその影響:インド・タミルナドゥ州の事例
    昼休み (100分)
    13:30~14:10
    生方史数(京都大学東南アジア研究所)
    塩と共に生きる?:タイ東北部における塩害と生存基盤
    14:10~14:50
    西真如(京都大学東南アジア研究所)
    ウイルスと民主主義:エチオピアのグラゲ県におけるHIV/AIDS問題と地域社会の取り組み
    休憩(20分)
    15:10~15:50
    山本博之(京大地域研究統合情報センター)
    自然災害で現れる「地域のかたち」--インドネシアの地震・津波災害の事例から
    休憩(10分)
    16:00~17:30
    コメントおよび総合討論
    コメンテーター:門司和彦(総合地球環境研究所)
  1. 2006年ジャワ中部地震ゲシアン村プロジェクトの報告会
  2. 開催日:平成20年 5月22日(木) 13:00-15:00
  3. 開催場所:京都大学東南アジア研究所 共同棟4階セミナー室
  4. 報告:研究者が災害救援活動の現場にいる戸惑いから考えること-2006年ジャワ中部地震ゲシアン村プロジェクト中間報告
  5. 報告者:浜元聡子
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