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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

シンポジウム・研究会

所内研究会

「限界地の生存研究」

代表者
渡辺一生 
概要
アジア・モンスーン地域には,土壌肥沃度が貧しかったり,洪水と干ばつが繰り返されたり,傾斜が急峻であったりといった農業生産環境の厳しい地域,すなわち「限界地」が数多く分布している。このような場所では,厳しい自然条件に適応した独特な農業技術や農村社会が構築され,多種多様な姿を今に残している。限界地域には,近代的で集約的な工学技術の適応が難しく,加えて,経済発展に伴う農業社会から工業社会への移行過程で地域の存続が危ぶまれる所もある。
本研究会では,限界地において市場経済が波及していく過程での農民の生存戦略上の知恵や技術について,地域の自然,生業,社会,経済など様々な側面から把握し,限界地における今日的な農民,農村像の理解を図ることを目的とする。
本研究会では,ミャンマーのドライゾーン,インドのデカン高原,東北タイ及びラオスの天水田地帯,日本の急傾斜地域等,アジア・モンスーン地域に点在する様々な限界地を対象に,その地域に精通した研究者を講演者やコメンテーターとして招き,活発な議論を行っていきたい。

平成20-21年度の研究会

  1. 第143回「東南アジアの自然と農業研究会」・「限界地の生存研究会」共催研究会
  2. 開催日:2009年12月4日(金)16:00~18:45
  3. 場所:東南アジア研究所 稲盛財団記念館3F 中会議室
  4. 発表1:上原 三知(信州大学 農学部、助教)
  5. 題目:瀬戸内海の島々における土地均分制度の有無と持続的な植生・土地利用景観の関連
  6. 発表2:内川 義行(信州大学 農学部、助教)
  7. 題目:長野県姨捨棚田の重要文化的景観とその保全
  1. 開催日:2009年9月26日(土) 13:30~16:30 
  2. 発表1:舟橋和夫(龍谷大学社会学部、現コンケン大学)
  3. タイトル:東北タイ農民における所得変動-パネル分析にみる-
  4. 発表2:渡辺一生(東南アジア研究所
  5. タイトル:東北タイ・ドンデーン村におけるコメ生産/消費活動解明の試み ―20年間の定点調査情報の統合化と分析―