所内研究会
「国家・市場・共同体」研究会
- 代表者
- 水野 広祐
- 概要
- 「国家・市場・共同体」研究会は、東南アジアの経済発展に関し、国家や市場および共同体の役割を検討することにより、東南アジア地域の特質を特に政治経済の面から明らかにしようとするグループである。アジア通貨危機があり、グローバリゼーションの影響を一層強く受けるなか、その影響とこの地域の再編成の方向を村落、地域社会、国家、東南アジア地域の諸レベルで研究している。また、地域社会の特質を各レベルにおいて、どのような主体がどのような方策でこれを保持しているのか、さらにこれがこの地域の経済発展の方向をどう規定しているのかに関する研究も進めている。最近の研究会では、ミクロレベルの農村信用組織や住民組織に関する研究報告が行われた。また、スハルト政権崩壊後のインドネシア経済社会の制度に関する研究報告や、さらに今日のグローバリゼーションの特質に関する報告が行われた。また、他の学会との共同セミナーも好評であった。今後、地域間比較の視点をより重視して研究を進めてゆく方針である。
平成18年度の研究会
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- 開催日:平成19年3月20日(火) 14:00〜17:30
- 報告者1:海野 朝子(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
- タイトル:「ミャンマーにおけるマイクロファイナンスの特徴と問題点:金融機関と中部ドライゾーン農村家計へのインタビュー調査結果を中心に」
- コメンテーター:松田正彦(立命館大学)
- 報告者2:岡江 恭史(農林水産省 農林水産政策研究所)
- タイトル:「ベトナム農村における銀行融資をめぐる社会関係」
- コメンテーター:柳澤雅之(地域研究統合情報センター)
- モデレーター:藤田幸一
- 開催日:平成18年11月28日(火) 9:00〜10:00
- 報告者:古市剛久(博士課程大学院生)オーストラリア国立大学 資源・環境研究センター(Centre for Resource and Environmental
Studies, The Australian national University)/オーストラリア連邦科学産業研究機構 土地・水資源局(CSIRO
Land and Water)
- 論題:ミャンマー・インレー湖流域の土壌浸食及び土砂堆積
- 開催日:平成18年11月15日(水) 16:30〜18:30
- テーマ:NGOS AND LOCAL GOVERNMENTS IN INDONESIA: FRIENDS, FOES, OR (JUST) NEIGHBOURS?
- 報告者・論題:
・ Roem Topatimasang
Indonesian Various NGOs: How Effective?
・Arusdin Bone
Challenges for NGOs in a New Province: Experience from the Field
- 開催日:平成18年9月20日(水) 16:30−18:00
- テーマ:Biodiversity in Indonesia, Crisis and Sustainability
- 発表者:Prof. Dr. Endang Sukara(Deputy of Indonesian Institute of Science)
- 開催日:平成18年8月2日(水) 16:00-18:00
- テーマ:「インド農村における賃金決定要因としてのカースト関係−経済自由化以降のトリックルダウン仮説をめぐって−」
- 発表者:岡通太郎(京都大学東南アジア研究所・非常勤研究員)
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