公募共同研究
「東南アジアの『消滅に瀕する焼畑』に関する文化生態的研究」
研究代表者:横山 智(熊本大学文学部)
- 研究課題
- 東南アジアの「消滅に瀕する焼畑」に関する文化生態的研究
(実施期間:平成20年度~平成21年度)
- 研究概要
- 焼畑が実施されている国の政府は、焼畑を森林破壊の主原因とみなし、常畑、プランテーション、も しくは植林地への転換を進めている。その結果、焼畑面積は急激に減少している。はたして、焼畑は次
世代のために残すべき農法なのかだろうか。それとも、常畑などに転換すべき農法なのだろうか。1960 年代後半から80年代にかけて、焼畑研究が盛んに行なわれた時期があったが、現在はその当時とは異な
り、経済のグローバル化が進み、単に農法としての持続可能性を論じるだけではなく、社会的、文化的、 生態的、そして政治的なコンテクストから総合的な視点で焼畑を捉え直すことが必要とされる。そこで
本研究では、東南アジアで営まれている伝統的な焼畑の価値を多面的に探り、また問題点を明らかにす ることによって、消滅に瀕する焼畑をどのような視点から研究していくことが有効なのか、提示するこ
とを目的とする。
- 平成20-21年度の研究会
-
- 研究会名:第2回「東南アジアの『消滅に瀕する焼畑』に関する文化生態的研究」研究会:「日本の焼畑」
- 開催日:2009年10月10日(土) 13:00 - 18:00
- 場所:名古屋大学 東山キャンパス 環境総合館 3階講義室(名古屋市千種区不老町)
- 講演1:「焼畑をめぐる諸問題―信州遠山郷下栗の事例を緖にして―」(野本寛一・近畿大学名誉教授)
- 講演2:「日本の山村で見聞した最終期の焼畑について」(阪本寧男・京都大学名誉教授)
- 講演3:「焼畑像の近代―日本の焼畑をめぐる排除と改良の視線―」(米家泰作・京都大学大学院文学研究科准教授)
- 総合討論:(司会:河野泰之・京都大学東南アジア研究所教授)
-
▲ページトップ
|