過去のセミナー案内:21年度
2009年5月
- 生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業第12回研究会
- 下記のとおり、京都大学東南アジア研究所が担当する京都大学生存基盤科学研究ユニット京滋フィールドステーション事業(滋賀サイト型機動研究「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」)の研究会を開催致しますので、興味のある方はご参加ください。
ご案内が遅くなってしまい申し訳ありませんが、当日の資料と懇親会の準備がありますので、ご出席される方は5/28(木)までに、生存基盤科学研究ユニット研究員の増田和也さん(kamasu@mine.email.ne.jp)へメールでご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
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- 日 時:2009年5月29日(金)16:00~18:00(お話の後に懇親会を予定しています)
- 場 所:小森バイオ研究所(滋賀県大津市真野大野1-6 )
- 集 合:
現地16:00、もしくはJR湖西線/堅田駅改札口前15:20
(堅田駅からはタクシー、もしくは江若バス「生津」行 堅田駅15:27---大野15:35)
- 発表者:小森 清喜 氏((有)小森バイオ研究所)
- 発表題目:「湖西・真野の暮らし今昔」
- 発表内容:
真野川(大津市)は、比叡山系から琵琶湖に流れ出る川です。真野の暮らしは、山と川と湖がつながるなかでいとなまれてきました。今回の定例会では、真野に生まれ育ち、比叡山付近の土中から新種の土壌菌を発見された小森氏に、真野における暮らしとその変化について、ご自身のライフヒストリーと重ねながらお話いただきます。
- G-COEイニシアチブ4講演会
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- 日 時:2009年5月26日(火) 15:00-17:00
- 場 所:東南アジア研究所等共同棟4階会議室
- 講 師:石川容平氏 (村田製作所シニアフェロー・次世代技術研究所 所長・京都大学生存圏研究所客員教授)
- 論 題:「グローバル化に伴う職創出の地域バランス―社会の安定化と持続発展の両立を目指して―」
- Special Seminar発表者の都合により開催中止になりました。
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- 日 時:2009年5月25日(水) 15:00-
- 場 所:京都大学稲盛財団記念館201号室(東南亭)
- 発表者:Professor Solelah Ishak, University of Malaya
- 論 題:The Aboriginal Sewang Performance: Preserving Tradition
- 要 旨:
This paper traces the production of an aboriginal Temuan cultural performance,
the Sewang. The logistics and economics of producing a Sewang performance, its asthetics and performativity are discussed firstly within
its own communal and cultural contexts and secondly seen in relation to
modernization and the opening up of the aboriginal society. This paper
concludes by positing the choices, changes and imagined collective cohesiveness
which the Temuan must engaged in so as to encounter the encroachment and
impact of modernization.
Solehah Ishak is Professor of Theatre Arts and Director of the Cultural
Center, University Malaya. She graduated with a Ph.D. degree from Cornell
University in the field of Theatre Studies. Her latest publications are
Staging Eastern Voices (Akademi Seni Kebangsaan, 2004) and Siddhartha’s Journey to the East (Goethe Institute, 2005). Currently she is heading a research project
on the structures, genres and performativity of musical theatres in Malaysia.
She has just completed (2005) a research on the performance arts and culture
of the aborigenes of Malaysia, which was funded by IRPA, the Intensive
Research in Priority Areas. Solehah Ishak has translated numerous Malay
plays into the English language all of which have been published by Dewan
Bahasa dan Pustaka, the Institue of Language and Literary Malaysia. These
include Children of this Land, The Opera House and T. Pinkie’s Floor.
- 連絡先: ハウ・カロライン(CSEAS)
- 第42回「東南アジアの社会と文化研究会」
- 「東南アジアの社会と文化研究会」を、以下のとおり開催いたします。オープンな研究会ですので、ふるってご参集くださいますようお願いいたします。なお今回は、第4週目の金曜日の開催となっておりますので、ご注意くださいませ。
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- 日 時:2009年5月22日(金) 16:00-18:00
- 場 所:
京都大学稲盛財団記念館・3F中会議室(332号室)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/map6r_m.htm
- 話題提供者:加藤剛氏(龍谷大学)
- 演 題:名づけの文化政治学―カンボジアの政体変容と首都プノンペンの道路名称の変遷をめぐって―
- 要 旨:
東南アジア島嶼部の研究、なかでもインドネシアを中心に研究をしてきた人間が、どうしてカンボジアについて話をするという無謀な試みをすることになったのか――つまり、この知的迷走は如何に起こり、どのような道筋を辿ったのかが報告の枕である。基本的な問題意識は、東南アジアに限らず一般的に、植民地支配から独立したあとの国民国家は、旧植民地国家の首都を己の首都にする傾向にある、との観察から発する。すなわち、かつての植民地支配の中心を独立の中心としたわけである。これは一体どのように可能だったのか。当然、何らかの首都の物理的な造り替えや、支配の象徴から独立の象徴への読み替えを伴うのではないか、との疑問である。この問いをジャカルタについて検討したあと、比較の観点から東南アジアの幾つかの首都について考えてみた。そのひとつがカンボジアの首都プノンペンである。カンボジアが興味深いのは、単に植民地支配から独立しただけでなく、独立後も幾度かの政治体制変容を経験していることである。政体変容は首都のあり方にどのような変化を与えたのかを、ここでは道路名称の変遷から考えてみたい。資料は限られているが、取り上げるのは植民地期、旧カンボジア王国期(1953~70)、カンプチア人民共和国期(カンボジア国期を含む)(1978~93)、新カンボジア王国期(1993~)である。現在のプノンペンにはどうして数字の道路名が多いのか(プノンペン地図に見る430の通りのうち320、74%が単なる数字の名称)、その理由についても考えてみたい。
- 研究会ホームページ:http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kenkyuukatsudou/syakai-bunka/index.html
- 備 考:
事前の参加予約は必要ありません。
当日は、資料代として 200円をいただきます。
- 研究会世話人/事務局:
杉島敬志 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
林行夫 (京都大学地域研究統合情報センター)
速水洋子 (京都大学東南アジア研究所)
伊藤正子 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
片岡樹 (京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)
- G-COE第18回パラダイム研究会
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- 日 時:平成21年5月18日(月) 16:00-18:00 (その後懇親会あり)
- 場 所:
京都大学 東南アジア研究所 稲盛記念館3F大会議室
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/about/access_ja.html
- 講 師:
法政大学デザイン工学部 陣内秀信先生
「東京の都市再生:歴史とエコロジーの視点から」
- コメンテーター:
京都大学大学院工学研究科 藤井滋穂先生
法政大学 岩城孝信先生
現在、世界人口の約半数が都市で暮らすといわれ、都市の重要性はますます高まっている。
都市は従来、農村との対比において、人工的な空間と見なされる傾向にあったが、その成立や発展、あるいは衰退がつねにその自然的あるいは社会的環境と深いかかわりにあるということは見逃されてはならない。特に18世紀の西欧における都市人口の拡大は、産業革命のエンジンとなったが、それは同時に様々な問題(環境破壊や生活・労働条件の悪化など)を伴っていた。そうした諸問題は近年に至るまで発展の副産物として看過されてきたが、グローバル化が進む現在、そうした環境や資源の問題が地域的な問題ではすまされないことがますます明確になっている。
つまり、都市の環境とのつながりの再生なしに、持続的な生存基盤はあり得ないのである。今回は東京やその他の都市に焦点を当てながら、以上のような問題について議論したい。
- 講演要旨: 東京の都市再生-歴史とエコロジーの視点から
今日、我が国も人口減少と経済非成長という成熟段階に入り、改めて魅力的な都市生活と住空間を問い直す必要がある。個性ある真に豊かな都市をつくるには、エコロジーと歴史の視点に立って、その場所の特性を生かし、質の高い環境づくりを実現することが求められる。巨大な現代都市、東京を対象に、歴史とエコロジ?の視点からこの都市の特徴を読み解きながら、再生へのイメージを論じてみたい。
東京の前身、江戸は水と緑を都市環境に巧みに取り込み、世界の都市の中でも特異な存在であったといえよう。その独自の性格は、今もなお、東京中心部の空間構造の深層に受け継がれ、この現代都市を個性づける重要な要素となっている。起伏の変化、地質、植物の分布、水の流れ、湧水、空気の流れ等を考えながら、柔軟な方法で都市空間がつくられた。東京はまさにエコ・シティだったと言うこともできる。そのため、変化に富んだ個性豊かな都市風景が生まれた。東京の郊外、田園部に目を向けると、今なおその性格をより強くとどめる。
近代の都市開発はそうした既存の都市の歴史的、自然的な資産を活かすことに無頓着だった。しかし近年、市民、住民の間には、既存の都市がもつ魅力を引き出し、水辺や緑地を再生するための活動が大きく広がっている。今日、政府・財界の推進する経済浮揚のための高層ビル群の建設を中心とした従来型の大規模開発、都市再生ではなく、地形や自然条件を活かし、水辺空間と緑地を保全・再生しながら、持続可能で質の高い生活環境を生み出す方策が求められる。こうした方向での都市再生の在り方を考えてみたい。
- インドネシア最新情報に関するセミナー
- この度、在大阪インドネシア共和国総領事館及び京都大学東南アジア研究所共催により開かれるインドネシア最新情報に関するセミナーへ謹んでご招待申し上げます。
本セミナーの趣旨はインドネシアの現状についての概括、特に今年の2 月に開催されたバリ民主主義フォーラムの最新情報をはじめ、インドネシアの政治的な過程および民主主義への過程についての現状を提示することです。平和と民主主義協会から3
人の講師を迎え、皆様に広い範囲の視点を提議させていただく予定です。
インドネシアに関する様々な意見や知識を交換する為の絶好の機会ですので、ご多忙中恐縮ではございますが、ぜひご参加いただけるようお願い申し上げます。
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- 日 時:平成21年5月18日(月) 9:00~12:00
- 場 所:京都大学稲盛財団記念館3 階333 号室
- 使用言語:英語(日本語要旨を配布)、質疑応答のみ日本語同時通訳付
- 講 師 :
- ウマール・ハディ氏、平和と民主主義協会理事
- デウイ・フォルトゥナ・アンワル博士、平和と民主主義協会理事
- イ・クトゥトゥ・プトゥラ・エラワン博士、平和と民主主義協会所長
- *ご出席される方は、申込用紙にご記入の上、5 月14 日(木)までにご返送下さい。
お問合せは、在大阪インドネシア共和国総領事館・情報部 Ms.アングラエニ(電話番号06-6252-9826、もしくは電子メールanggraeniw@indonesia-osaka.org)まで。
- G-COEイニシアティブ3研究会
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- 日 時:平成21年5月15日(金) 10:00~12:00
- 場 所:京都大学生存研2F(HS 202室)
- 発表者:Enny Sudarmonowati (Research Centre for Biotechnology-LIPI)
- 論 題:Results and Potential Research at Nominated Giam Siak Kecil-Bukit Batu
Biosphere Reserve
- コメンテーター:
Kosuke Mizuno (Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University)
Osamu Kozan (Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University)
Shuhei Kimura (Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University)
- Special Seminar
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- 日 時:2009年5月14日(木)16:00~18:00
- 場 所:京都大学・稲盛記念館小会議室331号室
- 発表者:Dr. Andreas Neef, CSEAS Visiting Research Fellow from University of Hohenheim
- 論 題:"Bridging the social, ecological and economic dimensions of sustainability
in mountain watersheds of Southeast Asia"
- 要 旨:
Many past research and development efforts in the mountains of Southeast
Asia did not have a long-term impact because they tended to focus only
on one dimension of sustainability rather than employing a multi-dimensional
approach. Attempts to introduce soil and water conservation measures, for
instance, have largely failed because they concentrated merely on the technical
feasibility and potential ecological effects, while neglecting economic
viability and socio-cultural acceptance. The predominant state-paradigm
of environmental resource governance with its emphasis on command-and-control
approaches has often undermined community-based resource management systems
of common-pool resources, such as forests and water. The production of
agricultural commodities, on the other hand, has mostly been market-driven
and often induced unsustainable boom and bust cycles.
Public investments towards sustainable land use and rural development in
marginal mountain regions will need to move from financing piecemeal research
and technology development to building long-term ‘Multi-Stakeholder Knowledge
and Innovation Partnerships’. Such partnerships can bridge the social,
ecological and economic dimensions of sustainability and integrate the
community, the market and the state – which have often been regarded as
antagonistic forces. The underlying rationale of multi-stakeholder knowledge
and innovation partnerships is that efforts to reverse widespread environmental
degradation and alleviate rural poverty in mountain watersheds of Southeast
Asia require collective and concerted action by a wide range of stakeholders
and across different scales. Drawing primarily on research work in Thailand,
but also on other countries in Southeast Asia, I argue that ‘Multi-Stakeholder
Knowledge and Innovation Partnerships’ towards sustainable watershed development
in mountainous regions need to be based on three pillars: (1) participatory
resource governance, (2) payments for environmental services, and (3) rural
processing and marketing cooperatives.
- 連絡先: 河野 泰之(CSEAS)
- 「アジアの政治・経済・歴史」 (イニシアティブ1 研究会)
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- 日 時:2009年5月11日(月)16:00~18:00
- 場 所:京都大学稲盛財団記念館 東南亭(201室)
- 報告者:中岡哲郎氏(大阪市立大学経済学部名誉教授)
- 論 題:「後発工業化と労働集約性をめぐるいくつかの疑問について」
- 要 旨:
中岡先生は技術史家として多くの仕事をされていますが、『日本近代技術の形成』(2006年)でも明らかなように、技術史の専門ではない歴史学や社会科学の研究者の関心をそそる、広い視野から議論を展開されてきました。今回は、後発工業化における技術の問題をどう考えるかという先生の長年の御関心についてお話しいただくとともに、労働集約型工業化など最近の問題にコメントしていただきます。
- 連絡先: 杉原薫(CSEAS)
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