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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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科研費プロジェクト

「カンボジアにおける地域社会の復興と生活世界の編成:ポルポト期以後の構築課程の研究」
研究代表者:小林 知

研究目的
本研究は、1975〜79年のポルポト政権期に伝統生活の断絶という特殊な経験を経たカンボジアにおいて、住民がその後いかに生活世界を再構築してきたのかを、長期フィールドワークを方法として明らかにする。フィールドワークによる現地調査の焦点は、地域社会における生業活動と宗教活動の再編に関するデータの収集と、地域住民の生活史の聞き取りである。そして最終的に、ポルポト政権の支配がもたらした地域社会内の知識の社会的配分の不均等性を、現代カンボジア社会の実相として解明し、また、グローバルな経済と新しい国家体制の下で急激に変容を遂げつつあるその社会状況の中で、人々が自らの生をいかに語り、いかに世代を超えて生の経験を伝えようとしているのかを考察する。