上記のデータベースを使用される場合には当研究所のガイドラインに従ってください。
概要
外邦図
東南アジア地域はもとより、インド、バングラデシュ、スリランカ、ネパール、パキスタン、中国、朝鮮半島、オーストラリア、太平洋諸島および日本周辺と、ほぼ南アジアから東アジア全域をおおう地図約4万枚を所蔵しています。製作年代も、戦前のものから近年の航空測量によるものまで、多岐にわたっています。この中には、旧陸地測量部による南アジアや東南アジア、東アジアの地形図(外邦図)など、歴史的にみても貴重なコレクションもあります。また、数は少ないですが、東南アジア各国の土地利用図、地質図、植生図などの主題図も所蔵しています。
1946年2月撮影のアンコールワット(航空写真)
1978年から人工衛星画像データの収集をはじめ、現在3千数百シーンの画像データを所蔵しています。対象地域は、東南アジア全域、インド亜大陸東半分からバングラデシュ、南中国の一部および日本の一部です。とくに東南アジア大陸部は隈なくカバーされています。当初は
Landsat MSS の100万分の1の白黒ポジフィルム (バンド4、5及び7) を中心に集めていましたが、Landsat TM や MOS
の25万分の1フォルスカラー写真に切り換え、近年はディジタルデータへ移行しつつあります。
東南アジア研究所での人工衛星画像データ利用は、従前、目視による、広域の地形、土地利用、植生、水文環境などの判読に限定されていましたが、近年は、デジタル処理を行うことにより、また他の情報と重ね合わせて地理情報システムを構築することにより、多様な利用を進めています。
その他、地図室では、航空写真、人類生態研究ファイル(Human Ecology Files)、デジタル資料(地図、航空写真などをデジタル化したもの)などを所蔵しています。所蔵資料の詳細につきましては、地図室資料の概要をご覧下さい。
地図室資料の概要
地図
所蔵数…約4万枚
- 外邦図
- 所蔵数約1万6千枚。日本で有数の所蔵数。旧陸軍参謀本部・陸地測量部、海軍水路部が第二次世界大戦前に作成、複製した地図。地図室では地域別にファイルされています。
地図目録上で「Published by」に「Japanese Army Map Service」「Japanese Navy」 と表記されている地図が外邦図に相当します。
- 一般地図
- 外邦図を除く約2万4千枚の地図で、地形図、地質図、土地利用図、植生図、行政地図、道路地図などがあります。
- *現在一部の地形図(タイ・ラオス・ベトナム・ミャンマー)、外邦図はデジタル資料として公開されています。 ARIS地形図画像データベースのCSEAS Topographic Map Atlas および、SEATMD(Southeast Topography Map Database)で検索できます。
- なお、地形図データベースのデジタル資料をご利用になる場合は、下記の地形図画像データベース利用案内をご覧下さい。
- 壁掛け地図
- 東南アジア、日本、満州、台湾、朝鮮などの地形図、鉱産図、地質図、植生図などがあります。所蔵数は約50本で、そのうち約半数は、旧農林地質学研究室(京都大学理学部)で所蔵されていたものです。
- BPP剥離地図
- 詳しくは、京都大学地域研究統合情報センターウエブサイト内京セラ文庫「英国議会資料(BPP)」をご覧下さい。
衛星画像
1978年からの人口衛星画像データ(プリント画像、DVD)約3,500シーンを所蔵しています。
対象地域は、東南アジア全域、インド亜大陸東半分からバングラデシュ、南中国の一部、および日本の一部で、特に東南アジア大陸部は隈なくカバーされています。
人口衛星画像検索時に表示される項目は、No.=シリアルナンバー、Path=タテ、Row=ヨコ、Date=撮影時期です。その他の表示については、衛星画像データベースシステム上に詳細が記載してあるのでそれを参考して下さい。
* センサーの種類…MSS, TM, ETM+, MESSR, SAR
航空写真・空中写真
- Williams-Hunt Collection(空中写真)
- 第二次世界大戦中または直後にPeter Williams-Hunt氏により撮影されたカンボジア(アンコールワット)、タイ、ミャンマー、マレーシア、シンガポールなどの空中写真約5,800枚。当研究所は、このうち約4,000枚を所蔵しています。デジタル画像も利用できます。また、Chulachomklao
Royal Military Academy(タイ)、京都大学東南アジア研究所、ロンドン大学School of Oriental and African
Studies、 UNINET(タイ)の共同プロジェクトGeo-Spatial Digital Archive Projectのウェッブページで、Surat LERTLUM 氏(当研究所外国人研究員)により開設されたWilliams-Hunt Collectionのデジタルアーカイブが閲覧できます。コレクションの詳細については、PDFファイルを参照して下さい。
- 2009年4月号のBiblioAsia (National Library Board, Singapore)にWilliams Hunt Collectionに関する記事(PDFファイル)が掲載されました。
- Note: All Rights Reserved, National Library Board, Singapore 2009. Reproduced
with permission from the National Library Board Singapore. This article
was first published in BiblioAsia (Vol 5, Issue 1, April 2009), the quarterly
news journal of the National Library, Singapore.
そのほか、国土地理院発行の日本国内の空中写真約3500枚、ラオス・インドネシアの航空写真 約2,200枚を所蔵しています。
人類生態研究ファイル(Human Ecology Files)
ハワイEast West Centerでテリー・ランボー氏を中心に集められたHuman Ecology に関する学術資料が2000年に本研究所に移管されたもので、学会の要旨集、雑誌の切り抜き、論文別刷り、(不)定期刊行物資料など、図書館で収集・保存・閲覧の困難な資料集です。後にAgro-forestry
File、Watershed Fileが加わり、現在合計約9,200ファイルを所蔵しています。ファイルの詳細については、下記のファイルを参照して下さい。
Human Ecology Files 2009年版 Excel 2003(4.81MB) / Excel 2007(1.77MB)
デジタル資料
所蔵地図の中から、外邦図を含む地形図約4400枚、Williams Hunt Collection航空写真約4000枚をデジタル化したものや、衛星画像約170枚のDVDなどがあります。
- *デジタル化した地形図の一部はARIS地形図画像データベースで、衛星画像は、人工衛星画像データベースで閲覧、検索ができます。また、Williams Hunt Collection 航空写真は、Geo-Spatial Digital Archive Projectのウェブページで検索できます。
- なお、地形図データベースのデジタル資料をご利用になる場合は、下記の地形図画像データベース利用案内をご覧下さい。
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共通資料室利用案内
共通資料室開室日時について
- 開室時間
- 月~金 10:00~17:00(12:00~13:00は休室)
- 休室日
- 土曜日、日曜日、祝日
京都大学創立記念日(6月18日)
年末年始
8/11~8/20
資料の利用について
資料は、一部の貴重品、閲覧を制限されているものを除いて、共通資料室内で自由に閲覧・検索することができます。
資料の貸し出しは、原則として行いません。
資料の複写・複製等(著作権を侵害しない範囲に限ります)のための一時持ち出しは可能です。
但し、複写・複製された資料の利用は、研究・教育を目的とする利用、非営利目的な利用に限ります。
デジタル資料の一部につきましては、共通資料室内で著作権の範囲内に限り複製して頂けますが、その際にはメディア(未使用のCD-R、DVD-Rに限る)をご持参下さい。
一時持ち出しの手続き
- 一時持ち出しの利用時間帯
- 水曜日を除く開室日 10:30から16:30
- 上記の時間帯でも、係員が不在の場合もありますので、一時持ち出しをご希望の際は、できるだけ事前にご連絡下さい。
- 連絡先: CSEAS & CIAS共通資料室内
京都大学東南アジア研究所
地図室
-
- 持ち出し記録簿に必要事項(氏名・所属・連絡先・使用目的など)をご記入下さい。
- 身分を証明するもの(学生証・職員証・免許証など)をご提示下さい。
コピー複写させて頂きます。(身分証明書のコピーは共通資料室貸出手続き以外での使用はいたしません)
- 持ち出された資料の複写・複製が終わりましたら、速やかに共通資料室までご返却下さい。
所蔵資料一覧
所蔵資料 |
利用方法 |
地図 |
一般地図 |
○
注:一部持出し不可 |
外邦図 |
○ |
壁掛け地図 |
○ |
BPP剥離地図 |
△ |
航空写真 |
航空写真 |
△ |
Williams Hunt Collection |
△ |
衛星画像 |
衛星画像写真 |
○ |
衛星画像フィルム |
×(未整理) |
人類生態研究(HEF)ファイル |
○ |
デジタル資料 |
地図 |
○ |
Williams-Hunt Collection |
○ |
コロナフィルム |
○ |
衛星画像 |
○ |
○=一時持ち出し可 △=共通資料室内で閲覧のみ ×=持ち出し不可
資料の詳細につきましては、東南アジア研究所地図室ウェブサイト、および地域研究統合情報センターウェブサイト内の資料・データベースを参照して下さい。
一度に大量の資料の一時持ち出しのご要望がある場合は、関連委員会の審査が必要になりますので、必ず事前に上記連絡先までご連絡頂き、申請書をご提出下さい。
地形図画像データベース利用案内
地形図画像データベースのデジタル資料をご利用になる場合は、当研究所のデータベース利用ガイドラインをご一読頂き、ARIS地形図画像データベースHPより申請書(Word/PDF)をダウンロードし必要事項をご記入の上、map@cseas.kyoto-u.ac.jpあてに送信して下さい。 審査の上、後日閲覧用パスワードなどをE-mailにてお知らせします。
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