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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

研究プロジェクト

科研費プロジェクト

「東南アジア農山漁村の生業転換と持続型生存基盤の再構築」
研究代表者:河野 泰之

研究概要
今日の人類社会が普遍的な規範とする生産の効率 化という発想を相対化し、変動する自然環境や予測 不可能な統治体制や市場経済のもとで「いかに生存す るか」という発想の強化を目指す持続型生存基盤パラ ダイムを、東南アジア農山漁村社会にダウンスケー リングし、個々の地域社会における持続型生存基盤 とは何かという問いに答えることを目指す。そのた めに、東南アジア農山漁村における生業転換に注目 する。東南アジアは、過去数十年間、地域紛争を乗 り越え、社会主義経済から市場経済への転換を推進 してきた。社会インフラを整備し、近代的なガバナ ンスの導入に努めてきた。旺盛な経済活動が森林や 生物資源などの急速な減少・劣化を招いたが、同時に 国際的な環境ガバナンスも普及しつつある。このよ うな大きな変動の中で、地域の人々がどのように生 存してきたのかを、とりわけ大陸山地部と沿海域に焦 点をあてて、regimeとresilienceをカギ概念として検 討する。