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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

研究プロジェクト

科研費プロジェクト

「タイ高度経済成長期の天水田集落における自給的稲作継続メカニズムの解明」
研究代表者:渡辺 一生

研究概要
本研究の目的は、タイ国東北部の天水田集落におい て高度経済成長の過程で自給的稲作が如何にして継続 されてきたかについて、20年にわたり継続的に実施さ れてきた統合的集落定点調査情報の集約化と世帯レベ ルの定量的な分析から解明を試みることである。
近年、タイを始めとする東南アジア地域の経済成長 はめざましい。この経済成長の過程で農村部の社会、 経済構造は急速に変容してきたものの、自給作物の生 産は自らの生存確保のために依然として重要な地位に ある。高度経済成長期において農家の社会・経済的条 件や稲作に対する価値観などが変容しつつも稲作を継 続してきた背景やメカニズムを解明することで、東南 アジア農村部における経済発展と農業活動の持続性に ついて検討する際の新たな視座を提示したい。