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Center forSoutheast Asian Studies Kyoto University

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水野　広祐（みずの　こうすけ）

  • 政治経済相関研究部門
  • 教授
  • 経済発展論，農業経済学，労働経済学
  • 京都大学経済学部，1978
    京都大学農学博士，1994．

現在の研究関心

  1. 民主化・地方分権化下のインドネシアにおける住民の諸組織と制度変化および発展の諸関係、ならびにその東南アジア・東アジアとの比較研究
  2. 東南アジア経済発展における小営業と在来的発展
  3. 生存基盤持続型発展や多層的地域発展によるポスト輸出志向工業化の東アジア経済発展モデル形成

スハルト期の学習会活動に基づきスハルト退陣後結成されたジャボタベック労組の、2003年5月のメーデーにおけるデモ行進

東南アジア地域を制度と組織から捉え、具体的な問題群を、問題に適応した形で、自然資源、技術、歴史、政策を組み込んで分析し、その際、土地、労働、資本に特に注意を加えることで、地域の特性を明らかにし、同時に、地域間の比較を可能にする作業を継続している。
具体的には、スハルト大統領退陣後のインドネシアにおける地方分権化、民主化の流れの中、新たなステークホールダーとして登場した住民組織がどのようにして新しい安定的で発展を促す制度をつくるのか、という問題について、住民組織と自然資源管理や、労働組織と労使関係についてフィールドワークに基づいて考察した。また、東南アジアにおける社会運動について考察し、この地域が運動としての民主主義は活発だが、制度としての民主主義には多くの弱さがあることを明らかにした。そして、東南アジア地域において、インフォーマルセクターや農村人口が依然として多数を占めている現実と、この地域においてポピュリズム政権がしばしば生まれる現実の関係を考察した。
さらに、東南アジア経済の特質としてのファミリービジネスがつくるネットワークに注目し、2008年の金融危機以降の、ポスト輸出志向工業化の新たな経済発展の方向として、生存基盤持続型発展や安全と安心の社会をめざす多層的な地域発展を模索し、同時に、西ジャワ農村における小営業の再調査結果をふまえた長期的な経済発展における小営業と在来的発展について研究を続けている。

過去の研究活動は「アーカイブ」の「スタッフ紹介」をご覧下さい >>>

平成22-23年度活動記録

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著書・論文等
  1. 水野広祐、2011「インドネシアの経済民主主義と中小零細ビジネス」『東亜』 No.527、2011年5月号、10-11ページ
  1. Mizuno, Kosuke, 2011, “The Third Initiative: “The Value of Sustainable Humanosphere in Tropical Biomass Production”, Global COE Program in Search of Sustainable Humanosphere in Asia and Africa, February 2011, CSEAS, Kyoto University, pp.6-7
  1. Mizuno, Kosuke, Haris Gunawan, ”Conservation of peat bog and agroforestry in Indonesia”, Takamitsu Sawa el.al. ed., Achieving the Global Sustainability :Policy Recommendation, UN University Press, pp.162-174 (近刊、査読有)
  1. 水野広祐、2011「民主化インドネシアにおける華人―苦悩と発展」『東亜』No.524、201年2月号、10－11ページ
  1. 水野広祐　2010「ACFTAとインドネシア「非工業化」のジレンマ」『東亜』No.521、2010年11月号、10-11ページ
  1. 水野広祐　2010「汚職スキャンダルとインドネシア政治」『東亜』No.518、2010年8月号、10-11ページ
  1. 水野広祐　2010「ポスト権威主義体制下・民主化インドネシアの労働運動と労使関係」『Int’lecowk-国際経済労働研究』Vpl/65,No.5・6．2010年5/6月号、50-51ページ
  1. 水野広祐　2010「センチュリー銀行スキャンダルとインドネシア経済」『東亜』No､515、2010年5月号、10-11ページ
  1. Kosuke Misuno, Pasuk Phongpaichit ed. 2009. "Populism in Asia". Kyoto CSEAS Series on Asian Studies 2, Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University. NUS press Singapore with association with Kyoto University Press.
研究会・セミナー
  1. 会議名：The Third International Conference on Mathematics And Natural Science (ICMNS) 2010- Science For Sustainable Development
  2. 日時：平成22年11月23-25日
  3. 場所：ITB, Bandung, Indonesia
  4. 発表者：水野広祐
  5. 演題：Area Study and Sustainable Humanosphere,
  1. シンポジウム名：地域研究コンソーシアム共同企画研究シンポジウムASEAN・中国19億人市場の誕生とその衝撃
  2. 日時：平成22年11月3日
  3. 場所：愛知大学
  4. 発表者：水野広祐
  5. 演題：「経済成長下インドネシアのジレンマー非工業化or開放均衡経済？」
  1. シンポジウム名：International Symposium “Scientific Exploration and Sustainable Management of Tropical Peatland Ecosystems, Center for Tropical Peatland Studies, Riau University, and G-COE Program for Sustainable Humanosphere, Kyoto University
  2. 日時：平成22年10月20日
  3. 場所：Pekanbaru, Indonesia
  4. 発表者：水野広祐
  5. 演題： People’s Organization and Institution for Peat Land Restoration at Giam Siak-Bukit Batu Biosphere Reserve of Riau and Potentiality of REDD program
  1. セミナー名： The 34th Southeast Asian Seminar on New Concept Building for Sustainable Humanosphere and Society From the Equatorial Zone of Southeast Asia, Center for Southeast Asian Studies, ICIER-LIPI
  2. 日時：平成22年9月20日
  3. 場所：LIPI, Jakarta, Indonesia
  4. 発表者：水野広祐
  5. 演題：Indonesian Economy for Sustainable Humanosphere
  1. 会議名：Asian Core University Program Research Conference “Asian Connection” organized by Thammasat University
  2. 日時：平成22年8月27日
  3. 場所：Bangkok, Thailand
  4. 発表者：水野広祐
  5. 演題： Entrepreneur in East Asia, Political, Economical, Social and Cultural; Toward a New Model of East Asian Political Economy
  1. 日時：平成22年8月7日
  2. 場所：PPI, 名古屋大学
  3. 発表者：水野広祐
  4. Keynot speach：Indonesian Alternative to Export Oriented Authoritarian East Asian Development Model -Open and Balanced Economy-
  1. 会議名：The Meeting of the Participating Organizations for 2010 JST-JICA Project Proposal
  2. 日時：平成22年8月3日
  3. 場所： LIPI, Jakarta
  4. 発表者：水野広祐
  5. 演題：Peat Land Restoration at Giam Siak-Bukit Batu Biosphere Reserve of Riau and Potentiality of REDD program
  1. フォーラム名：The First Indonesian Forum, Center for Southeast Asian Studies, Osaka Consulate General of Indonesian Government
  2. 日時：平成22年7月23日
  3. 場所：東南アジア研究所
  4. 発表者：水野広祐
  5. 演題：Indonesian Alternative to Export Oriented Authoritarian East Asian Development Model -Open and Balanced Economy-
  1. ワークショップ名：ASEM-CIEM Workshop on Overcoming the Crisis-Shaping Sustainable Development In the Next Contex
  2. 日時： 平成22年4月26-27日
  3. 場所：Nha Tang, Vietnam
  4. 発表者：水野広祐
  5. 演題：“Global Imbalance and Export-oriented East Asian Model revisited -Twelve Years’ Change since Economic Crisis in 1997 and Alternative Model-“
学会活動
　
  1. 学会名：アジア政経学会西日本大会
  2. 発表テーマ：「世界金融危機とインドネシア経済」パネルディスカッション「世界不況下のアジア経済の躍動」
  3. 開催地：京都大学東南アジア研究所
  4. 開催期間：2010年6月10日
　　
所外での活動
  1. 講演：京大春秋講座「東南アジアはなぜ発展するのか－「東南アジア共生社会発展モデル」と日本のつきあい方」
  2. 主催：京都大学
  3. 日付：2010年4月19日
  4. 場所：京大時計台100年記念ホール
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