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スタッフ紹介スタッフ紹介西渕 光昭 (にしぶち みつあき)
現在の研究関心
世界的大流行をおこしている新型腸炎ビブリオ:タイ南部の水棲境から収穫される二枚貝(左)から分離された菌株が、患者分離株と遺伝学的に同じであることを染色体のフィンガープリント解析(右)によって証明できる 多くの感染症病原体は、自然環境中に生息している。人口や人間活動の増加にともなう環境の富栄養化や気候の温暖化が病原体の増殖を促すことが多い。衛生観念のみならず、食習慣や宗教的儀式など文化的要因が、病原体と人との接触の頻度に影響を与える。人口移動や、病原体に汚染された農・海産物や商業物品の輸送のような政策・経済活動は病原体の地理的分布を広げることになり、感染サイクルに影響を及ぼす。人も、栄養状態や過去の感染による獲得免疫の違いによって、感染に対する抵抗力の程度が異なる。
以上のように、環境と人間活動の相互関係が感染症の発生や伝播に影響する。これらを念頭においた疫学解析を通して、アジア地域に特有の性質を描き出したいと考えている。フィールドでの主観的観察に基づいて立てた作業仮説を、ラボにおいて客観的な証拠を得ることによって立証する手法を中心に用いている。特に最近、魚介類の喫食を介して発生する腸管感染症のアジアから世界の他地域への伝播メカニズムに興味を持っている。
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